こんにちは、長野です。
私の実家は、建築士の叔父が設計して地元の工務店が施工した家です。家づくりの依頼先は、工務店やハウスメーカーなどいろいろあります。どちらも、設計プランをたてて建築するという点では同じです。では、この2つの違いは一体どこにあるのでしょうか。
今日は、工務店とハウスメーカーの違いをご紹介します。
工務店とは?
工務店というと、地域密着型の小さな会社というイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。しかし、最近では「工務店」といってもさまざまで、大きく以下の3つに分けられます。
①小さな工務店
地域密着型で、拠点を置く市や町を中心に施工する小規模な会社です。
②フランチャイズ加盟店
本部が開発や指導を行った規格や工法で、フランチャイズ加盟店として各地域の工務店が施工をします。
③地域の中堅ビルダー
こちらも地域密着型ですが着工棟数が他の工務店よりも多く、モデルハウスや住宅展示場を設けるなどして積極的な営業を行うのが特徴です。本社のほかに、近隣の県や市に支店を置いて、広域にわたって施工することが多いです。
工務店とハウスメーカーの違いって?
工務店にはさまざまな営業スタイルがあることをお伝えしました。では、工務店とハウスメーカーとではどんな違いがあるのでしょうか。
・企業規模や施工エリアは?
工務店は小規模な会社が主で、施工エリアは近隣の県までなど、ハウスメーカーと比較すると地域密着で施工するのが特徴です。一方、ハウスメーカーは全国に支店を置き、モデルハウスや住宅展示場を公開しているケースが多いです。
・プランの自由度は?
工務店は、設計プランをお客様と一緒につくりあげていきます。気に入ったシステムキッチンを使うことはもちろん、オリジナルのキッチンをつくることもできます。床に無垢材を使いたいという要望も叶えやすいのは工務店です。全体的に見てもプランの自由度は高いといえます。ハウスメーカーは、自由に間取りをつくることができる「自由設計型」といくつかの間取りパターンや標準仕様の設備から選択する「企画型」とがありますが、工務店に比べると自由度は少々低いでしょう。
・工期が長いのは?
工法や住宅の規模、時期などにもよりますが、延床面積が35坪ほどの住宅の場合だと、工期は、工務店の場合で約4ヶ月~4.5ヶ月、ハウスメーカーの場合で約3.5ヶ月。同規模の住宅でもハウスメーカーのほうが工期が短いのは、全体の流れがシステム化されていて効率がいいからです。あくまでも目安として参考にしてみてください。
よりよい会社選びのために行く場所とは?
広告やCM、住宅展示場などよく目にするハウスメーカーに比べて、工務店は会社の特徴が見えにくいことが多いです。そこで、おすすめなのが完成現場見学会にいくこと。見学会は工務店とお客様の信頼関係が築けているからこそできるものです。見学会が多い工務店は、たくさんのお客様といい関係を築けている会社といえます。
工務店には、ハウスメーカーと比較すると小規模でも、プランの自由度が高いなどのメリットがありました。ですが、工務店によっては施工の質やアフターフォローに違いがあるので、見学会での対応などを確認してから依頼先を決めることをおすすめします。
家づくりサポーター 長野