この前、新しく服を買いに行った時の話。
正直、私はファッションには疎いタイプです。今でも大学の頃に買った服をずっと着まわしていて、服を買うタイミングは“着れなくなったら”というかんじ。
ですので、服を買う前はネットで「冬 メンズ アウター」のように画像検索をして、買いたい服のイメージを決めてからお店に行きます。
その日も、「今日はこんな服を探そう」というイメージを固めてショッピングセンターへ。
1件目・店員Aさんの場合
フラッと立ち寄った服屋さんで、なんとな~くイメージに近い服を手にとって見ていると、笑顔の店員さんが近付いてきました。
「アウターをお探しなんですか?」
――はい。こんな感じのを探してたんですよね~(まぁちょっと違うけど…)
「良いですよねそのアウター!今年の流行りなんですよ」
「しかもその色が一番売れてて~」
「今日の服にも合うと思いますよ~」
そんなことを言われているうちにそのアウターがよく見えてきました!イメージとはちょっと違うけど、これでいいかな…
でも久しぶりに買い物に来たし、妥協で買いたくないな~と思い、一旦保留にして店を出ました。
2件目・店員Bさんの場合
別の店で服を探していると、またしても笑顔の店員さんが。
「どんな服を探してるんですか?」
――こんな感じのイメージで服を探してて~
「ちなみに今どんな服持ってます?」
――正直あんまり持ってなくて…というかファッション疎くて…
「だったら、一着でいろいろ着まわしできる服がいいと思いますよ!」
「おっしゃったイメージの服は案外着まわしが難しいんですよね…」
「今持っている服は何色系が多いですか?」
そんな質問をいくつかされながら、結局買った服はイメージとはだいぶ違うもの。
ただ、実際に家に帰って服に合わせてみたら確かにいろんな着回しができて凄く便利!私が頭を悩ませていた着回し問題も、一発で解決しちゃいました!
AさんとBさんの決定的な違い
Aさんは、私が探していたイメージを尊重・共感し、背中を押してくれました。まぁその時は私が既に服を手に取っていたからそのように対応してくれたのだと思います。
ただBさんは、私が本当はどんな服が欲しいのかを引き出し、探していたイメージを否定しながらもプロとしての提案をしてくれました。
この「相手の潜在的なニーズを聞き出し、プロとしての意見を言ってくれたか」というポイントがお客さんの信頼に繋がり、本当に満足のいく買い物をすることができるのだと感じました。
もちろん住宅業界でも同じことが言えます。
住宅営業マンを比較するときは…
展示場や見学会で営業マンに家づくりの要望を伝えた時、すべてに「いいですよ」「できますよ」と答えてどんな要望でも聞いてくれる営業マンなのか、「それはオススメできません」「こうすると良いですよ」などプロとしての意見を言ってくれる営業マンなのかはチェックしておきましょう。
住宅会社を選ぶ時は「会社」や「商品」だけを見るのではなく、「誰から買うか」という点が一番重要です。
家づくりが終わっても、営業マンとの付き合いはずっと続きます。ですので、いろんな住宅メーカーを見学しながら「この人なら信頼できる!」という住宅営業マンを見つけましょう。
家づくりサポーター 長田