家づくりサポーターの長田です。
複数の住宅会社を見る時は、家づくりの自由度や金額、性能や構造など様々な点で比較をされると思います。
その比較材料の重要なひとつとして、家事をするママ達が特に注目しているのは、キッチンのグレードやお風呂のタイプといった「住宅設備」というポイント。
今回のブログでは、住宅設備の説明と、見学できる場所について紹介します。
そもそも住宅設備ってなに?
住宅設備とは、キッチン・お風呂・洗面所・トイレなど、一般的に“水廻り”と呼ばれる部分の設備を指す言葉です。
この住宅設備は住宅会社によって採用できるメーカーが決まっていたり、通常価格として設定されている標準仕様のグレードが異なったりします。
例えば、住宅の価格は一緒でも、A社のキッチンには食器洗浄機が標準仕様として含まれているけど、B社のキッチンには標準仕様の中に食器洗浄機は含まれておらず、付けるのであればオプションとして別途金額がかかる…ということもあるんです。
ですので、気になる住宅会社にいくつかに絞れてきたら、一度は標準仕様の住宅設備を見学しておくことをお勧めします。
住宅設備を見学できる場所としては、次の3か所があります。
設備メーカーを比較してみたいなら…「住宅会社の自社ショールーム」
住宅会社によっては、自社で採用しているメーカーの住宅設備を集めたショールームを持っているところがあります。
このショールームに行けば、住宅営業マンから複数の設備メーカーの特徴や仕様についての説明を受けることができるので、住宅会社がどんな設備メーカ―を採用しているのかが分かったり、自分の好みの設備メーカーに目星を付けることもできます。
また、キッチンの高さの調整やお風呂のカラーバリエーションなど、同じ金額の中でどこまで変更することができるのかを教えてもらえることも、ショールーム見学の収穫と言えるでしょう。
基本的にはこの自社ショールームには標準仕様の住宅設備が置いてあることがほとんどですが、一部の住宅会社では標準仕様ではないものを展示していることもあります。
自社ショールームを見学に行くときには、「この設備は標準ですか?」と一応確認しておきましょう。
設備の話をより詳しく聞きたいなら…「住宅設備メーカーのショールーム」
住宅会社が採用している住宅設備メーカーのショールームがあれば、そこに行ってみても良いでしょう。
住宅営業マンでももちろん設備の説明はできますが、住宅設備のプロであるメーカーの方からは、もっと詳しい話を聞くことができます。
設備メーカーのショールームに行けば、住宅会社がどのくらいのグレードの商品を標準仕様として採用しているのかも分かりますね。
ただ、住宅会社の標準仕様のキッチンがそのまま置いてあるかは分かりません。
「その住宅会社の標準は、このキッチンからこれとこれを抜いたものとなります」という説明になったり、そもそも展示がされていなかったりすることもありますので、注意しておきましょう。
もしも住宅設備メーカーのショールームに行ってみたいという時には、一度住宅会社の担当営業マンに話をしておくことがオススメです。
住宅会社の営業マンと住宅設備の担当者とであらかじめ連絡を取っておいてもらうことで、見学当日もスムーズに案内してもらうことができます。
生活感も同時に体感したいなら…「住宅展示場やモデルハウス」
「自社ショールームや設備メーカーのショールームみたいに、設備だけが置いてあっても生活感が湧かなくてよく分からない…」
「実際に家に付けた時の生活感も一緒に体感してみたい…」
そんな方は住宅展示場やモデルハウスへ見学に行ってみることがオススメです。
キッチンに立ってリビングを見ながら動いてみたり、脱衣所からお風呂に入る動線を見てみたり、トイレの幅を見てみたりと、生活感を味わいながら住宅設備を見学することができます。
しかし、ここでも標準仕様が使われているかどうかは確認しておく必要があります。
特に複数の住宅会社がモデルハウスを出展している「総合住宅展示場」では、他社に劣らないようにとオプション設備が何点も使われている場合があります。
もし住宅設備を見学するためにモデルハウスに行ってみる時には、標準仕様の設備が設置されているモデルハウスがあるかどうかを聞いてみると良いでしょう。
最後にアドバイス
今回は住宅設備の比較について紹介しましたが、住宅設備をいくつも見ているとどんどん理想や夢が膨らんでしまい、「これ、いらなかったな…」というオプション設備を付けてしまう方もいらっしゃいます。
住宅設備を見る時には、自分達の生活には何が必要なのか、このオプションは本当に付けるべきなのか、それによって予算をオーバーしないかなどを頭に入れておきましょう。
住宅設備は、家事のしやすさや暮らしやすさに大きくかかわってきます。
ですので住宅会社を比較する段階で、一度は標準仕様を見学しておきましょう。
家づくりサポーター 長田