こんにちは!松浦です。
突然ですが、今あなたは何階に住んでいますか?
もし、3階以上に住んでいるのであれば、知らない間に「高層階症候群」という病にかかっているかもしれません、、、
今回はあなたの身に潜んでいるかもしれない「高層階症候群」の危険な実態を解き明かしていきたいと思います。
「高層階症候群」とは?
高い階層で長時間滞在・生活することで、老若男女関わらず、身体に様々な健康被害をもたらす病です。
この症候群は、病にかかった兆候を感じることがほとんどない厄介なものです。
「高層階症候群」の原因
高層階症候群の原因は大きく3つあると考えられています。
原因1:建物の構造
1つ目は建物の構造。タワーマンションなど高層階の建物には免震構造が採用されています。
免震構造は地震の力を分散するため、あえて揺れやすく造るので、高層階になればなるほど、常に揺れているそう。
その揺れは人に感じるほどには揺れませんが、三半規管など器官に影響があると言われています。
原因2:気圧の問題
2つ目は気圧の問題。地上から100メートル上に行くごとに気圧は約10ヘクトパスカル低下します。
マンション・アパートの高さの目安として、1~2階はロビー等で天井高めの設計で4mほど。基準階(住戸)部分は2.5m~3.0mほど。なので、30階建ての屋上で約100mとなります。
低気圧になることで、身体に影響が出ると言われています。
原因3:環境問題
高層マンションはロケーションの良い立地に建つことが多いです。すると、交通量が多かったりするので、排気ガスや光化学スモッグ、排煙の被害が報告されています。
また、高層階になるにつれ、鳥や虫の鳴き声、雨の音などの自然の音が聞こえなくなり、精神的な障害に陥る場合もあります。
「高層階症候群」の症状
高層階症候群の症状は大きく分けて以下の3つのような症例が報告されています。
症状1:子供ができにくくなる
東海大学医学部講師・逢坂文夫氏が発表した論文に以下のようなことがまとめられています。
論文『住居環境の妊婦に及ぼす健康影響について』
流産・死産の割合は、
1~2階で6.0%、3~5階で8.8%
6階以上で20.88%と高くなるにしたがい増加免震構造による揺れや高層階に住むことによるストレスが大きく関わっていると考えられる。
実は海外では、高層階症候群を危惧しているところも多く、以下のような事例があります。
・オランダでは育児世帯の8階以上への入居を禁止
・イギリスでは育児世帯の4階以上への入居を禁止
・フランスではそもそも高層マンションを建てないよう制限
このように高階症候群を防ぐ法律が各国で採用されているほど注意すべき問題です。
症状2:「高所平気症」になる
「ベランダから転落死」という尊い命が亡くなるニュースを一度は聞いたこと・見たことがあるのではないでしょうか?
高層階に住むと、だんだん高い所が当たり前になり、高所を危険と認識しないようになります。
すると、お子様はベランダや屋上など危険な場所で遊ぶようになり、事故に繋がる危険性が高くなってしまうのです。
症状3:病気になりやすくなる
先ほど【症状1】で紹介した、東海大学医学部講師の逢坂氏は、以下のような調査報告もしています。
・高血圧
1~2階:7.4%、5階以上:20.4%・神経症
1~2階:10.2%、5階以上:13.2%・喘息症状
1~2階:17%、5階以上:25%・低体温症(幼稚園児)
1~2階:2割強、10階以上:3割強
他にも、耳鳴りや目まい、不眠の症状が出やすく、関節痛や腰痛を訴える人が多いそうです。
また、ストレスを感じることが多いため、うつ病の発症や、子供の場合不登校や引きこもりになるケース、自殺願望や対人恐怖症など、心身に及ぶ健康への不安が指摘されています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
【高層階症候群の原因】
・建築構造による揺れ
・低気圧の問題
・環境問題
【高層階症候群の症状】
・子供ができにくくなる
・「高所平気症」になる恐れ
・多種多様の病気になりやすくなる
マンション・アパートは、立地の良い所に建設されることが多く、高層階になるほど眺望も良くなるので、人気の高い物件です。
しかし、その反面、今回紹介したような症状になる危険性が潜んでいることを忘れないようにしてください。
家づくりサポーター 松浦征久