こんにちは!家づくりサポーターの長田です。
私はたまに、住宅展示場や完成見学会などにイベントスタッフとして参加することがあるのですが、たまに、こんなことを話しているお客さんがいらっしゃいます。
「一生に一度の家づくりだから、多少無理してでも大きめの家が建てたい」
「リビングは広めにして、客間として使える和室と書斎と大きな収納と…」
私は、このように建物の大きさや内容を先に決めて家づくりを進めてしまうと、本当に満足のいく家づくりはできないと考えます。
タイトルにも書きましたが、家の大きさよりもまず優先させるべきことがあるんです。
それは一体どのような事でしょうか。
“家の大きさ”を優先させると…
家の大きさや部屋数を優先して決めた状態で家づくりを進めると、次のような事が起こりがちです。
☑部屋数が多くて、掃除や戸締りが大変…
☑全部の部屋を快適な温度にするためには多額のエアコン代がかかる…
☑子供が自立して使わない部屋が増えた…
☑ムリなローンを組んでしまい、返済に追われて生活に余裕がない…
せっかく大きな家を建てたとしても、そこで生活をするときの“暮らしやすさ”が伴っていなければ満足のいく家づくりとは言えません。
ですので、家づくりをするときに大きさよりも優先させるべきことは、“暮らしやすさ”
“暮らしやすさ”を優先させると…
暮らしやすさを優先させる家づくりとは、例えば次のように生活感を考えることです。
「奥さんと子供二人の4人暮らしの家が欲しい」
「家族のコミュニケーションや家事動線を重視した間取りにしたい」
「家族の娯楽のためのお金も残したいから、住宅ローンはムリしたくない」
このように、家の大きさや部屋数については断定的にならずに、生活のしやすさを重視した要望のみを固めておきましょう。
そしてこれを住宅会社に伝えることで、
☑部屋数や大きさにムダが無い間取りの提案をしてもらえる
☑家づくりをした後も、ローンの返済で生活を圧迫させることなく家族の思い出の時間を作ることができる
☑家にお金をかけなかった分、利便性の良い土地を購入できた
といったメリットがあります。
どうしても、家づくりという大きな買い物を前にすると、家を建てることがゴールのように見えてしまいがちですが、家族にとって重要なのはその家でどんな生活をして、どんな思い出を残してくかということではないでしょうか。
要望を伝えるときの工夫
住宅会社に家づくりの要望を伝えるときには、次のように言葉を変換してみましょう。
「○坪の家」→「家族でこんな生活ができる広さの家」
「予算は○万円以内」→「他にもこんなことにお金を回せる余裕をもった金額」
先にお客様側から坪数や金額の枠を作ってしまうと、住宅会社もその要望に合わせた提案をしてくるようになるため、本当に暮らしやすい家が建つかどうかは分かりません。
逆に家族構成や理想の暮らしのイメージを住宅会社に相談することによって、その会社のノウハウや実績を元にしたプランを提案してもらうことができます。
以外と、考えていたよりも建て物はコンパクトだったけど、本当に暮らしやすい家を建てることができたという人も少なくはありません。
住宅会社選びをするうえでも「提案力」は重要なポイントとなりますので、その比較や見極めとしても使ってみてはいかがでしょうか。
家づくりサポーター 長田圭史