こんにちは、長野です。
せっかく家を建てるなら、内観も大事ですが外観もかっこよくしたいですよね。外観を考えるとき外壁の色や玄関まわりなどの外構部分に目が行きがちですが、実は他にも外観イメージを左右する部分があるんです。それは、「屋根」。
屋根は、日差しや雨風から守る大事な役目を担う部分です。実用的で、なおかつかっこいい家にするために重要な要素だと言えます。
今回は、そんな屋根の形を3つ、メリットとデメリットを挙げながらご紹介します。
切妻屋根のメリット・デメリット
①切妻屋根とは?
「屋根をイメージしてみてください」と言われたとき、すぐ頭に浮かんでくる一般的な屋根が、この「切妻屋根」です。屋根の頂上部分から2方面に屋根の面が伸びて形を構成しています。
②メリット
切妻屋根は比較的丈夫なので雨漏りがしにくいというのが一番の特徴です。構造が他の屋根と比べて単純で、使う材料が少なくて済むので作業が早くメンテナンスも安価ででき、屋根だけでみるとコストを抑えることができます。
③デメリット
デメリットはほぼありませんが、よく言われるのが採用している家が多い分個性的な家にしづらいという点です。切妻屋根はデザイン性があまり高くないので、バランスを考慮しないと建物の印象を安っぽく見せてしまう場合もあるので注意が必要です。
寄棟屋根のメリット・デメリット
①寄棟屋根とは?
切妻屋根の次に見かけることが多いのが、「寄棟屋根」。切妻屋根は2方向に傾斜面が広がっていますが、寄棟屋根は4方向に傾斜面が広がっています。そのため日差しや雨などの影響を分散させて和らげることができます。
②メリット
耐久性が高く、台風などに一番強いのがこの「寄棟屋根」だと言われています。寄棟屋根は傾斜面が増える分コストは高くなりますが、どの方向からの日差しや雨を受けても防いでくれたり、雨量を分散させて影響を減少させたりでき耐久性が高いという点が大きなメリットです。
③デメリット
頂上部分から4方向に傾斜面が広がって棟部分が複雑になるので、その分雨漏りする可能性は高まります。屋根を維持する加工に手間がかかり、メンテナンス費用も高くなります。また、形状が関係して太陽光パネルの設置数に制限があったり、そもそも設置できないケースもあるので、太陽光パネルの設置を検討している場合は事前に確認しておきましょう。
片流れ屋根のメリット・デメリット
①片流れ屋根とは?
その名の通り、1面だけの屋根のことを言います。1方向だけに屋根が流れているイメージです。片流れ屋根は太陽光発電の普及につれて人気が高まってきた屋根のひとつです。コストを重視する方にとっては、おすすめの屋根です。余計な部分をなくしたデザインのシンプルな建物にピッタリの屋根です。
②メリット
一般的に雨どいは、屋根1枚につき1つ以上必要になります。そのため屋根の面が多ければ多いほど雨どいの数も増えますが、片流れ屋根の場合は屋根が1枚しかないので雨どいの数も少なくて済みます。なので、外観をスマートに見せられますし屋根の構造が単純でコストも抑えることができます。さらにはデザイン性にも優れていてシンプルモダンな建物に合います。 また、片流れ屋根は窓を高い位置に取り付けることができて部屋全体が明るくなります。
③デメリット
家の北側が高くなる形の場合は、隣家との日照に関係するトラブルにならないように配慮が必要となります。ちなみに、北側の家に日が当たらなくなってしまうことを制限する「北側斜線制限」というものが設けられています。
メリットとして雨どいの数が少なくて済むということをお伝えしましたが、数が少ない分一面で受ける雨の量が多くなってしまうのでそれに対応できるような大きな雨どいが必要です。屋根勾配が緩い場合、屋根に雨が溜まって雨漏りのリスクが高まります。
デザイン性だけで決めるのは要注意!
建物の外観ももちろん大切です。しかし、特徴をしっかり理解せずデザイン性だけに目がいってしまうと、メンテナンス費用が多くかかったりして後々大変な思いをすることになってしまうかもしれません。
屋根は、太陽からの紫外線や雨、台風など自然からの影響を受ける部分です。丈夫な屋根を選んで、安心して生活できるようにどの屋根が良いか今回ご紹介した内容を参考にしてみてください。
家づくりサポーター 長野