こんにちは、長野です。
家づくりを土地探しからはじめるとき、希望のエリアや価格に合った土地が高低差のある傾斜地だったり土地面積が狭い狭小地だったとします。大抵の人は、「平坦な土地がいい」「もう少し広い土地がいい」とあきらめてしまうかもしれません。しかし、傾斜地や狭小地と相性がいい間取りがあります。それは、「スキップフロア」をつくる方法です。
スキップフロアとは、「1.5階」のようないわゆる「中二階」のことです。床の一部に高低差をつくって、数段の階段でつなげたつくりになっています。
今日は、スキップフロアのメリットと、つくるときの注意点をご紹介します。
スキップフロアをつくるメリット
スキップフロアには、以下のメリットがあります。
①空間が広く見える
ワンフロアで視界が平坦に通るよりも、数段の差があるスキップフロアを設ければ視覚的に広く見えます。例えば、リビングとパソコンスペースを数段の階段で高低差をつけることで視界がずれて同じ階にいながらも別の部屋にいるような気分になることができます。
②階段下を収納スペースとして使える
スキップフロアの下を収納スペースとして使用することもできます。1階部分から出入りができるので、食品やストック用の水など重たい物もラクに収納できます。
③日当たりがよく風通しもいい
スキップフロアの段差を上手く利用して窓の配置を適切に行えば、自然と風通しがよくなります。さらに、スキップフロアは部屋と部屋を仕切らないつくりになっているので、段差でずらした床の間から光を取り入れる工夫をすることで、日当たりのいい部屋をつくることも可能です。
スキップフロアをつくるときの注意点
①建築費用が高くなってしまう
階段や床材に工夫が必要なスキップフロアは、同じ大きさの家を建てる場合に比べて材料や手間がかかります。建築にかかる費用が上がることがデメリットの一つとして挙げられます。コストを抑えて家づくりをしたいという人には、不向きな間取りかもしれません。
②光熱費がかかってしまう
メリットとして、スキップフロアは部屋を壁で仕切らないので広く見えることをお伝えしました。壁で仕切らない分、暖かい空気が上層に、冷たい空気が下層にたまってしまって空調が効きづらい場合もあります。しっかりと断熱されて熱の出入りの少ない家であることが重要です。
③固定資産税に注意が必要
スキップフロアをつくるときは、施工する大工の実力も必要です。工事によっては、スキップフロアが1階と見なされることで固定資産税が上がる場合もあります。そうならないためにも実績のある施工業者を選ぶ必要があります。もしも、1階と見なされて固定資産税が上がってしまう場合はスキップフロアのない一般的な家を持つ人が支払う固定資産税の金額を参考にして、それを上回る金額を支払うことを知っておきましょう。
いかがでしたか?
傾斜地や狭小地を購入するか迷ったときは、スキップフロアをつくることで土地のデメリットをカバーするというのも、家づくりのひとつの案として検討してみてもいいかもしれません。
そのときは、建築をお願いする住宅会社にスキップフロアの実績があるのか、しっかり確認しておくことが重要です。
家づくりサポーター 長野