こんにちは、長野です。
家づくりを考えるとき、キッチンは重要なポイントのひとつですよね。
主婦の方がキッチンに立つ時間は4、5時間を優に超えると言われています。毎日使うキッチンは、使いやすく快適に料理ができる空間にしたいものです。
でも、「流行のキッチンを選んだけど何だか使いづらい…」と後悔する人も少なくありません。今回は、キッチンづくりで後悔しないためのポイントについてご紹介します。
キッチンのワークトライアングルって?
使いやすいキッチンを考える上で、「ワークトライアングル」という言葉があるんですが、あなたは知っていますか?ワークトライアングルとは、アメリカで開発された理論なんですが、「冷蔵庫の中心」「調理機器の中心」「シンクの中心」の3点を結んだときにできる三角形のことを言います。この三角形の各辺の適当な長さは以下の通りです。
・調理機器の中心から冷蔵庫の中心までの距離…120~270cm
・シンクの中心から冷蔵庫の中心までの距離…120~210cm
・シンクの中心から調理機器の中心までの距離…120~180cm
この三辺の総和は「360cm以上600cm以下」が適当であると言われています。各辺の距離が長すぎるとその分無駄な動きが多くなってしまい、疲れの原因になってしまいます。反対に、距離が短すぎると配膳スペースや調理スペースが狭くなったり、設備機器が使いづらくなったりして不便ですし作業効率が下がってしまいます。
さらに、上記の「冷蔵庫」「火まわり」「水まわり」の3つのエリアに、「収納」を加えた4つを正方形に近いような形にすると、より使いやすくなりますよ。
天板カウンターの高さは何センチにすればいいの?
使いやすいキッチンをつくるポイントがもう1つあります。それは、「キッチンの天板カウンターの高さ」です。実は、システムキッチンのカウンター高さを自分の使いやすい高さで注文できるんですが、あなたは知っていましたか?メーカーによって異なりますが、5cm刻みで設定できるシステムキッチンが多いです。カウンターの高さの目安は次の計算式で出すことができます。
使いやすいカウンター高さ=身長÷2+5cm
例えば、身長160cmの場合、160÷2+5=85cmとなります。
カウンター高さが自分の身長に合っていないと、身体に悪影響を与えてしまいます。高すぎると肩こりの原因になり、反対に低すぎると腰痛の原因になってしまうんです。自分に合った高さを選ぶことが、快適に調理するために重要なポイントと言えます。
使いやすいカウンター高さを出す計算式はあくまでも目安なので、実際に展示場やショールームでキッチンの前に立って確認してみることをおすすめします。
まずは、今使っているキッチンのカウンター高さが何cmなのか、ワークトライアングルは何cmなのか計ってみてはいかがでしょうか。
家づくりサポーター 長野