こんにちは!松浦です。
今回は「子育てと喫煙者の関係」について。
賃貸に住んでいると、こんな経験ないですか?
室内の空気を換気しようと窓を開けている時、タバコのニオイが漂ってきて、臭いし子どもにも悪影響だからと、急いで窓を閉める。
結局空気の入れ替えも少ししかできず、こもった室内で子どもの発育に影響はないか心配になりますよね?
最近は分煙・禁煙が普及し、喫煙場所が街中から減少傾向にあります。ですので、喫煙者は家や職場で一服するしかありません。
喫煙による近隣トラブルで過去には民事裁判も
マンションに住んでいる女性が、階下に住む男性がベランダで吸うたばこの煙で、女性の持病であるぜんそくが悪化し、加えて複合病になったそうです。
女性は男性に何度も喫煙をやめるようお願いしたり、扇風機や空気清浄機を使用しても改善されなかったため訴訟。
集合住宅に住んでいると、子育て家族や持病持ちの人、喫煙者など色んな人が住んでいます。子どもの泣き声と同じように、喫煙者も煙やニオイには十分配慮が必要になります。
タバコのリスク
タバコを吸うことで、ガンをはじめ、脳卒中、心筋梗塞、動脈硬化、高血圧など全身の病気のリスクを高める事が研究で分かっています。
タバコによるリスクは、喫煙者だけではありません。タバコの煙を吸った人(=受動喫煙者)にも影響があります。
喫煙者が直接吸う煙が“主流煙”に対し、タバコの先端から出る煙を“副流煙”といいます。実は、主流煙よりも副流煙の方が有害成分が多く含まれているのです。
ですので、喫煙者だけではなく、周りにいる関係者にも七大疾病などの病のリスクを高まってしまっているのです。
受動喫煙が子どもに与える脅威
妊娠中のママが受動喫煙を続けると、乳児が突然亡くなってしまう乳幼児突然死症候群(SIDS)リスクが約4.9倍に、流産・早産・前置胎盤のリスクが約1.5倍という研究結果があります。
妊娠中のママが1日1~3本喫煙を続けてしまうと、赤ちゃんはニコチン中毒になってしまうのです。中毒になると、不機嫌になりやすかったり、夜泣きが激しかったりするそう、、、
喫煙者がいる家庭で25歳まで育つと、その子が非喫煙者であっても肺がんの確率がおよそ2倍に高まるデータもあるので、注意が必要です。
喫煙後30分ルール
喫煙者の肩身が狭くなっている今、拍車をかける報告が上がりました。
それが「喫煙後30分ルール」。
例えば仕事中。会社のオフィスなどではすでに禁煙になっている所が多く、喫煙者は室外や分煙室などで一服。
今までは、喫煙後すぐにオフィスに戻ることが出来ました。しかし30分ルールが適用されると、喫煙後30分間はオフィスに戻れなくなるのです。
これでは一服というより小休憩、やすやす喫煙することができません。
なぜ30分ルールなのでしょうか?
実は5月31日世界禁煙デーの日に、TV各局が受動喫煙リスクを伝えるニュースがあり、「タバコを吸い終わっても30分間は呼気から有害物質が出ている」という内容がありました。
この30分ルールは職場だけでなく家庭においても採用されるはず。なぜなら、家族、特に子供に有害物質の危害が及ぶ恐れがあるから。
だからといって依存性のある喫煙をすぐにやめることはなかなか厳しい話。となると、家の外に30分待機するスペースが必要になります。自宅室外の待機スペースとしてパッと思い浮かぶのは、庭やベランダ、テラスなど。
これから家探しをされる方や、家を建てる方は“喫煙待機スペース”も確保する必要性がありそうですね。
会社でタバコは吸えず、家で吸っても30分は締め出される、、、今後ますます喫煙者の肩身は狭くなりそうですね、、、
家づくりサポーター 松浦征久