こんにちは!家づくりサポータ―の長田です。
家づくりを考え始めるとき、多くの人が“どんな家を建てたいか”というポイントにまず注目しがちです。
「収納がたくさんある平屋に住みたい」
「家事がしやすいように移動が少ない家にしたい」
「南向きのLDKと和室、部屋は他に3つ欲しい」などなど。
本屋さんに行ったりインターネットで調べたりしてみると、様々な間取りプランを知ることができます。
それを見ながら自分たちで間取りプランを考えて、「この家を建ててほしいんですが」と言って住宅会社に行かれる方もいらっしゃるくらいです。
そのような人は、建物のことばかり考えてしまうあまり、肝心な土地探しを後回しにしてしまいがちになってしまいます。
これが、家づくりに失敗してしまう落とし穴なんです。
では、土地探しを後回しにするとどのような問題が起こるのでしょうか。
①希望の建物を建てられる土地が無い!
せっかく建物の間取りプランを考えていても、それを建てることができる土地が無ければ意味がありません。
家を建てるための土地は「宅地」と呼ばれており、その場所によって建築可能な建物の大きさが法律で決められています。
土地を購入するときには、建ぺい率・容積率・高さ制限・セットバックなどなど多くの建築規定に照らし合わせたうえで、どんな建物なら建てることができるのかを考える必要があるんです。
ですので、例えば「40坪の家を建てて、駐車場と庭のために20坪欲しいから…60坪の土地を買えばいいのか!」といった単純な足し算ではないということは覚えておきましょう。
②周りの環境に左右される!
もし希望の家が建てられる土地が見つかったとしても、そこに建てることが適しているかは分かりません。
・平屋を建てたかったのに、周囲が2階建てばかりで日が当らなくなってしまう
・向かいの家と同じ位置に窓があって、家の中が丸見えになってしまう
・勝手口を開けたら隣の家の室外機の風が家の中に入ってくる
などなど、家を建てるときにはその周辺の環境に合わせた家づくりをしなければ、住み心地の悪い家になってしまいます。
家の間取りを考えるためには、まずは周辺の環境を調べたうえで、プライバシーや日当たりなどを踏まえたプランニングをすることが重要なんです。
③思いがけない追加料金が発生することがある!
上記①②の条件をクリアして「ここなら希望の家を建てられる!」という土地が見つかったとしても、いざ家を建てるときには思いがけない追加料金が発生することがあります。
例えば土地の地盤が弱かった場合、家を建てる前に地盤を補強する「地盤改良」が必要になったり、防火地域内で建築する場合は火災に強い材料や窓ガラスを使って家づくりをしなければいけなくなったり。
他にも水道の引き込み工事が別途で必要になったり、家を建てる前に「農地転用」という登録変更手続きをしなくてはならなかったりすると、予算をオーバーしてしまう可能性があるんです。
土地探しの際にはあらかじめそのような追加料金のことも調べて、予算との兼ね合いをみながら探さなくてはならないのです。
いかがでしたか?
このように、建物の事ばかりが先行してしまうと、結果として土地探しで失敗してしまうことが多々あります。
希望の家のイメージを明確にしておくことは、悪い事ではありません。
しかしそれに固執しすぎると間取りは良くても金額が上がったり、希望のエリアで土地が見つからなかったり、周辺環境の関係で住みにくい家になるかもしれません。
家づくりを進める際には、住宅会社に建物のプランニングと土地探しを同時並行で依頼するのがオススメです。
家づくりサポーター 長田圭史