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家づくりに失敗しないためのブログ

一生に一度の家づくりで失敗しないために必要な知識や判断知識が身についていくお役立ちブログ。自分たちが建てたい家が見えてくる。

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和室のある家づくりを失敗しないために~10年以上和室のある家で生活した僕からのアドバイス~

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上の図は僕の実家です。5DKの平屋。昔ながらの家で、廊下が長く、廊下を通じて各部屋に入ります。僕の部屋は上図の洋室②で、リビングにあたる“居間”は和室③でした。10年以上和室のある生活だったので、畳の香りは大好きで帰省時にはいつも癒されます。そのくらい和室好きなので、家を建てる時は一室和室は必ずつけたいと思っています。ただ、リビングと自分の部屋など個室には絶対に和室はしたくありません!!その理由を3つに分けてご紹介します。

リビングと個室を和室にしたくない理由①~い草の香りに毒されて…~

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和室には“調湿性(乾燥時に湿度を放出し、高湿時には湿度を吸収する)”や“遮音性”、“保温性・断熱性”など、様々なメリットがあります。

他にもい草の香りは森林浴と同程度の鎮静効果があります。僕が実家で生活していた時、居間(リビング)にはい草のいい香りが充満していたのでとてもリラックスできました。しかし、リラックスしすぎて何もやる気が起こらずずっとダラダラ、、、あくまでも個人的な体験ですが、ほどよくリラックスしたいのであれば、リビングに和室は不適かもしれません。また、テーブルの下にマットを敷くのもNG。畳の呼吸を止めてしまい、湿度がたまり腐る原因になります。

リビングと個室を和室にしたくない理由②~日々の掃除の時に…~

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畳のメリットは他にもあります。シックハウス症候群の原因であるホルムアルデヒドや二酸化窒素ガスなど空気中の有害物質を吸収し減少させる作用や、水虫などを抑制する抗菌作用もあります。しかし、吸収には限度があるので日々の清掃が必要。その毎日のお掃除がとても面倒なのです、、、フローリングと同じように掃除機をかけるだけでは清潔にはなりません。拭き掃除も濡れ雑巾ではなく乾拭きでなければ、湿度の含み過ぎで腐る原因に、、、リビングが和室だと、人の出入りが多いので、ほこりや汚れもたまりやすく、掃除もこまめにしないといけません、、、

リビングと個室を和室にしたくない理由③~5年に一度の引っ越し作業~

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畳の寿命は約10年。これは畳両面の寿命なのです。なので5年後には畳を裏返し、そのまた5年後には畳替えをしないといけません。リビングには、ソファーやTV台、テーブル、収納棚。個室にはベッドや机、衣装棚など、複数の家具が置かれています。しかも比較的大型の家具、、、5年に一度畳替え作業の時にそれらの家具を一度部屋から出し、畳を入れ替え、家具を基の配置に戻す。こんな作業大変ですよね、、、20~40代は体力・筋力に自信があっても、50~60代になると衰えがち、、、面倒だから、きついからという理由で畳替えを怠ると、畳の表面がボロボロになり、足の裏の畳の感触もイヤな感じです。

家づくりに和室を取り入れるには?

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和室は無い方がいいの?と思う方。そういう訳ではありません。和室の取り入れ方、どの部屋を和室にするかを正しく選択してほしいのです。僕が思う正しい選択は「客間」を和室にすることです。イメージは最低限必要な部屋数+1部屋(和室)。3~6畳ほどの広さでも十分畳を感じることができます。普段はあまり利用しないスペースで、リビングに比べたら面積も狭いのでお手入れも軽減されます。棚やテーブルもないので、畳替え時の大型家具の大移動もありません。
どうしても棚などを置きたい場合、押し入れなどの収納スペースをつけるか、床の間を設けてそこに物を置くと、畳替えの時も大丈夫です。

和室の客間を設けることで他にもメリットがあります。例えば洗濯物。洗濯物を取り込む時、畳とフローリングだったら、どっちに置きますか?フローリングの場合、ベッドやソファーなどに置きませんか?一時的に洗濯物を取り込むスペースとして利用できます。そのまま和室で畳むことも可能。
急な来客時にも部屋の戸を閉めておけば、洗濯物を見られることはありません。あとは、い草の香りでリラックスできるので、お子様や家族の昼寝スペースにもなりますよ。

まとめ

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○リビングと個室を和室にしたくない理由
・日々のお手入れが面倒
・畳替えの時の重労働
・やる気が出ない※個人的意見

○和室を取り入れるためには
・最低限必要な部屋数+1部屋(和室)
・客間として3~6畳ほど

和室は日本人にとって昔から馴染みがあります。あなたにとって多くのメリットがあるので、和室のある家づくりをオススメします!

家づくりサポーター 松浦征久
松浦
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松浦 征久

熊本県天草市生まれ。長崎大学経済学部卒。通称「まっつぁん」。日頃は録画したTVを観ながら、SNSチェックやゲーム、読書、家事などをこなす暇が嫌いな多忙不器用人間。TVはドラマやアニメ、バラエティ、経済番組など週に30 チャンネルほど録画しているので残りの録画容量が心配でハラハラする日々。基本ツッコミ役だが、たまにボケると安定して“スベリ芸”を発動。低確率で必殺技“カミカミ芸”や“言いまつがい”が発動し大逆転することも。