こんにちは、長野です。
家づくりをせっかくするのであれば、性能もそうですが見た目にもこだわりたいですよね。近所を散歩しながら周辺の家を見てみると、いろんな外観の家があって面白いです。総二階の家や、キューブ型の家などなど…。そんななか「下屋」のある家を結構見かけます。「下屋」って家のどこを指すのかご存じですか?
今回は、下屋のある家の3つのメリットと3つのデメリットをご紹介します。
「下屋」ってなに?
「下屋(げや)」とは屋根の一種のことで、母屋(おもや)から差しかけてつくられた屋根のことを指します。
二階建ての一階部分や玄関ポーチなどにつくられることが多いです。他にも縁側につくると雰囲気が一気に増して家の印象が大きく変わります。
下屋の3つのメリット
(1)夏場の室内が涼しい
直接、外壁や窓に夏の強い日差しが当たらなくなるので、室温が上昇するのを比較的抑えることができます。「ということは、冬場は寒いのでは?」と思われるかもしれませんが、冬場は日射角度が低くなるので、ちゃんと室内を暖めることができます。
(2)雨が降っても安心
雨の日、どうしても屋外で作業しないといけないときや、ちょっと物を取りに行きたいときなどに下屋があることで濡れずに済みます。他にも、自転車や屋外で使うものを置いておけるスペースがあると、直接雨が当たらなくて済むので雨による劣化を防止できます。
(3)空間を有効活用できる
屋根があるので、いろんな活用法ができるのも下屋のあるメリットです。例えば自転車だけでなく、物入にしたり洗濯物を干す場所として有効活用できます。
下屋の3つのデメリット
(1)建築費が増す
下屋は屋根の一種だということをお伝えしました。つまり、下屋をつける=屋根を追加することになるので、当然その分の建築費は多くなってしまいます。予算を考えながら下屋を付けるかも考える必要があります。
(2)居住スペースが狭くなる
家を建てるとき、敷地境界線からはみ出さないようにしないといけません。下屋がはみ出さないようにするために、室内面積を削る必要があるので居住スペースは狭くなってしまいます。
(3)雨漏りする可能性もある
屋根を追加するということは、外壁との接合面積も増えるということです。そのため、接合部分や屋根からの雨漏りの可能性は総二階と比較すると高くなります。ただし、下屋を付けることで必ず雨漏りするというわけではありません。定期的なメンテナンスをすれば雨漏りすることはほとんどありません。
いかがでしたか?
今回は、下屋のある家のメリットとデメリットをお伝えしました。下屋があることで快適に過ごすことができたり、空間を活用できたりします。その反面、費用が多く掛かったりメンテナンスが必要だったりします。
その点を踏まえて、下屋のある家にするのかどうかを検討してみると良いでしょう。
家づくりサポーター 長野