こんにちは!松浦です。
家づくりを検討されている方の多くが一度は訪れたことがある住宅展示場。
各社の特徴、デザイン性や機能面など会社情報を盛り込んだ建物が建てられていますよね。
実は、少し前くらいから、住宅展示場が進化していることご存知でしたか?
なんと、住宅展示場に泊まることができるのです!
そこで今回は、宿泊型展示場の概要とメリット・デメリットをご紹介していきたいと思います。
宿泊型展示場のメリット
【メリット1】泊まれる
宿泊型展示場の一番のメリットは泊まれること。
従来の展示場であれば、日中しか見ることができず、また住宅会社の営業さんや他のお客さんも同じ空間にいるので、実際の住まいとの比較が難しい点があります。
宿泊型展示場は、あなた達家族しか空間におらず、また、昼夜通して生活することで実際の居心地を体感することができます。
【メリット2】住宅設備を使える
従来の展示場にあるキッチンや風呂・トイレなどは展示しているのみで、実際に使用することができません。
宿泊型展示場の場合、店舗にもよりますが、実際にキッチンで料理したり、トイレや風呂を利用できます。
住宅設備会社のショールームでも、展示品の実験・体験を出来ることもありますが、実際の生活で使用するようにはできませんのでなかなか貴重ではないでしょうか?
【メリット3】最新の性能を体験できる
住宅展示場のほとんどが、各社の新商品を採用して展示しています。
現在お住まいの住宅設備や性能と、宿泊型展示場で体験できる性能を比較できますので、実際に住宅を購入して住み始めた時の感覚を味わうことができます。
宿泊型展示場のデメリット
【デメリット1】1日だけでは足りない
宿泊型展示場のほとんどは1泊2日。しかも夕方遅くから朝早くまでの短い時間での体験しかできない場合もあります。
仮に18時から10時までの16時間の場合、睡眠時間6時間とすると、展示場を体験できるのは10時間ほど。
長いように感じますが、実際料理したり、お風呂に入ったり、ご飯食べたりするうちに時間はあっという間に過ぎてしまいます。
実際に戸建を検討されている場合、現在の生活の中で重視していることは何かを事前にピックアップしておくことが大事です。
例えば、冷暖房の効きの良さや、大画面で映画が観たい、大音量で音楽をかけたい、掃除はラクかどうか、ドアの開閉音の大きさ、などなど。
これらを10時間という時間の中で体験してみて、本当に良いかどうかを確認することをオススメします。
また、冷暖房の効きなど季節性のあるチェック事項の場合、一日で春夏秋冬を体験することは不可能です。
【デメリット2】使えない住宅設備がある
展示場にもよりますが、衛生面や安全面など管理の都合によって、トイレやお風呂、キッチンなど一部もしくは全ての配管工事をしておらず、使って体験できない場合があります。
展示場はあくまでも寝るだけで、食事は弁当支給や近くの飲食店、お風呂も近くの温泉施設など、トイレは家の外の仮設という場合があります。
もし、宿泊型展示場を体験したいのであれば、上記の問題点がないかどうかをしっかり確認しておいた方がいいでしょう。
【デメリット3】制限が厳しい
あくまでも展示場ですので、あなた達家族だけではなく多くの方が体験されるため、衛生管理や安全面の都合上、色々な制限が定められていることがあります。
なかには室内での飲食禁止や住宅設備の使用不可など、宿泊型だけど、体験できない内容のものもありますのでご注意ください。
【デメリット4】準備が面倒
宿泊型なので、旅行で泊まる時と同じように、宿泊の準備をする必要があります。
また、キッチン利用可の場合は食材の調達や、寝具を各自で準備しないといけない場合は、布団などを準備して車に積み込むなどの重労働が必要になります。
準備も大変ですが、展示場への宿泊が済んだ後の片付けも大変になりますので、時間等は余裕のある時期に体験することをおすすめします。
【デメリット5】間取りに好みがある
例えどんなに優れた展示場の場合でも、あなた好みの間取りでない場合、家事動線や生活動線など動線に不満が出てしまい、評価が悪くなってしまう可能性があります。
あくまでも宿泊型展示場を体験される時は、間取り動線のことではなく、空間や設備の性能などを重視するようにしましょう。
間取りは、ここはいいから取り入れたい、あそこはちょっと不便だから改善したいなど、一歩踏み込んでみると、実際に間取りの打合せの時に活かすことができるのでオススメです。
まとめ
今回は、宿泊型展示場の概要とメリット・デメリットをご紹介してきました。
○宿泊型展示場のメリット
1・泊まれる
2・住宅設備を使える
3・最新の性能を体験できる
○宿泊型展示場のデメリット
1・1日だけでは足りない
2・使えない住宅設備がある
3・制限が厳しい
4・準備が面倒
5・間取りに好みがある
ただ体験できるから宿泊するのではなく、なにかしら目的を定めて効率的に宿泊型展示場を活用するようにしましょう。
宿泊型展示場の建設・運営費用は、住宅を購入していただくお客様から頂いていますので、その分住宅購入費が上がるかもしれないこともお忘れなきようお伝えしておきます。
家づくりサポーター 松浦征久