こんにちは!松浦です。
新築一戸建てを建てるなら、できれば住宅展示場のモデルのような大きくて広いお家に住みたいと思いませんか?
しかし、実際は土地の広さや予算に限りがあるため、億万長者の大富豪の方でない限り、大きくて広い豪華なお家は建てられないでしょう。
限られた面積の中に、LDKや子ども部屋、浴室、トイレなど用途に合わせて部屋を配置していくと、どうしても各スペースが狭く感じられてしまいます。
そこで今回は、限られたスペースの中で、実際よりも広く見せる技法をご紹介していきます。
限られた空間を広く見せるための6つの技法とは?
技法1:家具と天井の間に空間をつくる
収納場所は出来るだけ広くと思い、家具も大きめのものを買おうとしていませんか?
実際、天井近くまでの大きな家具は、踏み台がないと上まで届かないなど不便なので、使いやすい高さの家具を選択しましょう。
家具と天井の間に空間があることで広さを感じることができます。また、家具の上に間接照明などをおいたり、窓を設置して明るさを加えることでより広さを演出できます。
技法2:床から天井までの大きな窓を設置する
空間を広く見せるために多くの方が取り入れているのが窓の設置。
窓を取り入れることで光が入り、室内を明るくしてくれます。視界が外までいくため、実際よりも空間を広く感じることができます。
平屋の場合は天窓などを取り入れてもいいかもしれません。
窓は大きければ大きいほど、開放感を演出できますが、費用がかかるため注意が必要です。
技法3:“吹き抜け”を活用する
窓や家具上の空間は“奥行きの広さ”ですが、吹き抜けを取り入れることで“縦方向の広さ”を表現できます。
1階部分をリビング、2階吹き抜け沿いを廊下にすると、家族のコミュニケーションの幅が広がるでしょう。
吹き抜けにすると、一部屋が広くなり開放感が得られる反面、温度調整が難しくなるので、大きめのエアコンやシーリングファンの設置して快適な空間づくりをしていきましょう。
技法4:家具を床に置かない
賃貸物件の内覧時や戸建ての完成見学会の時には、部屋は広く見えがちですが、実際荷物を置くと狭く感じてしまいます。
その一番の理由が、家具などを配置することで床が見える面積が狭くなってしまうから。
新築計画時であれば、家具の設置も決めて、家具を浮かせることが望ましいですが、費用がかかりますし、住み始めてからの模様替えが難しくなります。
床の見える面積を広くするためには、“脚のついた家具”を選択すると良いでしょう。
床を見せることで広さを演出するだけでなく、掃除のしやすさも利点として挙げられます。
技法5:“間接照明”を取り入れる
天井や部屋の隅など、室内で陰になりやすい所があると、狭さを感じやすくなってしまいます。
陰になる部分に間接照明を取り入れることで、天井が高くなったり、部屋の奥行がでたりして、空間の広く演出することができます。
メインの照明を消して、間接照明だけにすると、点灯場所の違いによって、様々な表現ができ、変わった空間を楽しむこともできますよ。
技法6:踏板だけの階段にする
階段を設置する場所にもよりますが、リビング階段など広い空間にある階段下はどうしても暗くなりがちに。
踏板だけにすることで、2階からの光を階段下にも注ぐことができ、リビング全体が明るくなり、室内空間も広く感じることができます。
踏板も木やスチールなどの素材によっても表情が変化しますので、設計やインテリアコーディネーターの方と相談してうまくデザインされてください。
まとめ
【限られた空間を広く見せるための6つの技法】
・技法1:家具と天井の間に空間をつくる
・技法2:床から天井までの大きな窓を設置する
・技法3:“吹き抜け”を活用する
・技法4:家具を床に置かない
・技法5:“間接照明”を取り入れる
・技法6:踏板だけの階段にする
今回ご紹介した方法を全て取り入れるのは費用やデザイン性などで厳しいかと思います。また、木造や鉄骨など住宅構造によって採用できない方法もありますのでご注意ください。
これら6つのテクニックをうまく取り入れて、限られた空間を広く演出し、素敵な住環境のご計画をされてみてください。
家づくりサポーター 松浦征久