こんにちは!松浦です。
今回は数あるキッチンの種類の中でも、「壁付(背面)キッチン」に注目していきたいと思います。
壁付(背面)キッチンとは?
壁付キッチンとは、名前の通り壁面に沿ってキッチンが備えられており、壁に向かって作業するキッチンの事です。
リビング・ダイニングに背を向けて作業をすることから、背面キッチンと言われることもあります。
壁付キッチンは戦後の復興住宅がベースとなっており、一昔前までは日本のキッチンのほとんどの割合を占めていました。
しかし現在は対面キッチンが新築住宅購入者の約8割採用されており主流となっています。
それでもなお、ある一定層から支持を得ている壁付キッチンについて、今回はメリット・デメリットをご紹介していきたいと思います。
壁付キッチンのメリット
☑リビング・ダイニングのスペースを広く使える
キッチンスペースを最小限に抑えることができるので、LDKの空間を広く確保することができます。
狭小住宅やワンルームマンション、アパートなどLDKを広く確保できない所で多く採用されています。
☑キッチンカウンターをおける
壁付キッチンにすることでLDKを広くとれるので、キッチンカウンターや作業台を追加するスペースを確保することができます。
料理好きで作業台を広くほしい人や、定期的にホームパーティーをするご家庭にはオススメです。
作業台の下に棚などを設けることで収納力もアップできます。
☑換気しやすい
壁面に窓を設けることで、換気扇とともに料理中のニオイを逃がす通路に出来ます。
窓を開けながら作業もできるので、庭先で遊ぶ子供の姿を確認したり、景色や趣味の家庭菜園や庭づくりを楽しめますよ。
☑料理や作業に集中できる
対面キッチンのようにリビング・ダイニングが見れる環境だと、ついついTVやお子さんに注目して、料理を失敗してしまう恐れがあります。
壁を向いて作業することで料理のみに集中しやすくなるので、失敗も抑えることができます。
☑ダイニングテーブルを置ける
「食事はテーブルでしたい」というご家庭も中にはいるでしょう。
リビングのことばかり考えてソファやTV台などを置いているうちに、ダイニングスペースが狭くなりテーブルが置けない、、、そんなミスをなくすためにもLDKを広く確保できる壁付キッチンはおススメです。
壁付キッチンのデメリット
☑食器棚や家電を置くスペースが難しい
対面キッチンだと、キッチンの背面側の壁面に沿うように食器棚や冷蔵庫などを置くことが多いです。
しかし壁付キッチンだと壁面はキッチンで埋まっているので、食器棚や冷蔵庫などの設置場所が難しくなります。
背面キッチンを採用される時は、冷蔵庫や食器棚の置き場所までしっかり計画しておきましょう。
☑キッチンスペースが丸見え
流し台や作業台にモノがあると、来客者から丸見えになってしまいます。
こまめに皿洗いや片付けして、作業台やシンクは何も置かない等の工夫が必要です。
☑TVを観ることや会話への参加が難しい
リビング・ダイニングに背を向けて料理や作業をするので、TVや家族の会話への参加が難しくなります。
TV好きな方やお子さんの様子をこまめに見守りたい方は、壁付キッチンは不向きかもしれません。
☑後ろの行き来が多いのは危険
キッチンの近くにドアがあり、家族の通りが多いと、包丁持っている時や暑い鍋を持っている時に、ぶつかったりつまづいたりするととても危険です。
生活動線をしっかり考えて、キッチン周りの通りを少なくすると良いでしょう。
まとめ
●壁付キッチンのメリット
☑リビング・ダイニングのスペースを広く使える
☑キッチンカウンターをおける
☑換気しやすい
☑料理や作業に集中できる
☑ダイニングテーブルをおける
●壁付キッチンのデメリット
☑食器棚や家電を置くスペースが難しい
☑キッチンスペースが丸見え
☑TVを観ることや会話への参加が難しい
☑後ろの行き来が多いのは危険
対面キッチンが人気だからという理由だけで採用するのは危険です。
まずはあなたの家族構成や生活環境を振り返り、あなたの家族に会った間取りや設備を選択していきましょう。
キッチンについては、対面式キッチンについてもまとめていますので、古き良き壁付キッチンとの比較をされてみて、良い方を選択されてください。
↓「対面式キッチン」についてはコチラ↓
https://iesta.info/blog/firstbuilding/10834/
家づくりサポーター 松浦征久