こんにちは!松浦です。
現在、分譲マンションや駅などの公共施設、一戸建てにも見られるようになった「宅配ボックス」。
今回は宅配ボックスの誕生から、メリット・デメリット、宅配業者のウラ話までご紹介したいと思います。
「宅配ボックス」が誕生した理由
宅配ボックスが世界で初めて開発されたのは1983年のこと。今から約35年前(2018年現在)に誕生しました。
当時、急激に増加した共働きによる日中の不在や、ネット通販の普及による宅配物の増加が問題になっていました。
最初はマンションの管理人が代理受け取りをしていましたが、人件費や住人への荷物の受け渡しの手間、預かり荷物の紛失などが懸念され、無人でも対応できる宅配ボックスが作られたのです。
現在は、分譲マンションにはもちろん、駅などの公共施設の一角にも設置されています。
そして最近では戸建てにも宅配ボックスを推奨する動きがあります。
一戸建てに宅配ボックスを設置することによるメリット・デメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
宅配ボックスのメリット
不在時に荷物の受け取りができる
宅配ボックスの一番のメリットは、不在時に荷物を受け取れることです。
再配達等の面倒なやり取りが無くなるので、共働きのご家庭などにはオススメです。
在宅中でも受け取りが厳しい時にも便利
在宅中でも、病気で寝込んでいる、入浴中、料理や電話で手が離せないなど、受け取り対応ができない時は、居留守をしても荷物を受け取ることができます。
不審者対策になる
宅配業者を装って侵入するという不審者の手口を防ぐことができるので、お子さんだけでお留守番している時でも安心です。
宅配業者さんにも優しい
一回目の配達で完了するので再配達の手間がなくなり、宅配業者さんの手間も省けます。
宅配ボックスのデメリット
受け取れるサイズや個数に制限がある
宅配ボックスの大きさによって違いがあり、配達物の大きさによってはボックス内に入らない場合もあります。
大は小を兼ねるではないですが、大きめの宅配ボックスを置く場合は設置場所をしっかり計画する必要があります。
冷蔵・冷凍便や貴重品・現金の受け取り不可
宅配ボックスの中には冷蔵・冷凍対応のものもありますが、宅配業者内で、冷蔵・冷凍物は宅配ボックスに入れてもらえない場合が多いそうです。
また、貴重品・現金なども宅配ボックスでは受け取ることが出来ません。
当たり前ですが、代金引換や着払い商品など、金銭のやり取りがある場合の受け取りは宅配ボックスではできません。
宅配業者が宅配ボックスNGの場合がある
受取人に荷物の確認してもらえないため、誤配達が原因で荷物の紛失や盗難が起きるなどの問題が発生しています。
これらの問題を防ぐため、一部の配達会社では宅配ボックスNGの指示もあるようです。
宅配業者の現状
宅配業者の給与は、一部歩合制が含まれています。
この歩合制は、「荷物をいくつ配達したか」で設定されています。
1回目で配達完了した場合と、再配達等で2回以上訪問して配達完了した場合の歩合は同じ。
ですので、不在・再配達は配達業者にとっては出来るだけ無くなってほしいと思います。
あなたにできることは、ネット通販等で荷物を配達してもらう時は、休日に合わせて時間指定をするか、宅配ボックスを設置するかの2択ではないでしょうか?
宅配ボックスは自分たちだけでなく、宅配業者の救世主でもあることをしっかり押さえていただければと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
○宅配ボックスのメリット
●不在時に荷物の受け取りができる
●在宅中でも受け取りが厳しい時にも便利
●不審者対策になる
●宅配業者さんにも優しい
○宅配ボックスのデメリット
●受け取れるサイズや個数に制限がある
●冷蔵・冷凍便や貴重品・現金の受け取り不可
●宅配業者が宅配ボックスNGの場合がある
まずは、宅配ボックスのメリット・デメリットをしっかり押さえていただければと思います。
それに関連して、宅配ボックスが誕生した社会情勢や、宅配業者の現状についても理解していていただければと思います。
家づくりサポーター 松浦征久