家づくりサポーターの長田です。
まずは私が一人暮らしを始める時の話を少しだけ。
ずっと憧れていた一人暮らし生活。当時24歳の私は部屋の間取り図を片手に、家具屋さんや家電屋さんを回っていました。
「ここにはソファーを置いて~」
「これ使ったらカッコ良さそうだな~」
いろんな家具家電に囲まれて“デキる男”的な生活を想像しながらの買い物はワクワクです!
※注:上の画像は私の家ではありません(笑)
しかし実際に生活し始めてみると、「せっかく買ったけど、これムダな出費だったな…」というものがしだいに増えてきました。
ソファーが洗濯物置場になり、スリッパは心地悪くて履かなくなり、テレビゲームも全く使わなくなり…
なんでかなぁ~と考え直してみたところ、使わなくなったもの達にはある共通点があることに気づきました。
それは、『これまでの生活でそれを使う習慣がなかった』ということ。
実家ではソファーよりはカーペットに座っていることが多く、スリッパはトイレくらいでしか履かず、テレビゲームも家には無い環境。
そんな中で24年間暮らしてきたため、いざ使おうとしても生活に全然馴染まなかったんです。
皆さんも、似たような経験ってありませんか?
家づくりでも、ムダなお金をかけてしまう失敗が多発!
家づくりをする時にも、自分達の希望を叶える家が完成したにもかかわらず、「結局使わなかったな…」「ムダなお金を使っちゃったな…」という失敗が多発しています。
例えばこのような事例。
☑キッチンのオプションとして食器洗浄機を付けたけど汚れがあまり取れず、電気代もムダに感じて結局自分で洗うようになった
☑家事に専念できるように家事室を作ったけど、子育て中で子供から目が離せず、リビングで家事をして家事室はただの収納部屋になった
☑屋上を作ってBBQをしたりくつろいだりしようと思ったが、防水処理や検査にもお金がかかるし、真夏や真冬は使わないので徐々に行かなくなった
このように、最初は使うと思って付けたものでも、実際に生活し始めてみると「ムダな出費だったな…」ということも起こってしまうかもしれません。
そのような事態を防ぐためには、次の事に気をつけておきましょう。
“必要なもの”と“欲しいもの”を区別する
家づくりで重要なのは、自分達の叶えたい要望が“必要なもの”なのか、“欲しいもの”なのか”を区別すること。
そして“欲しいもの”には優先順位をつけ、予算の範囲内で取り入れていくようにしましょう。
ここでのポイントは、これまでの生活の中で使い慣れていないものは徐々に使わなくなってしまう可能性があるということ。
ですので、理想の生活をイメージするだけでなく、実際に使い始めたらどのようになるのかという具体的な生活感もイメージをしながら、本当に取り入れるべきかを考えてみましょう。
ムダな費用を削減することができれば、部屋を広くしたり、他の設備や仕様のグレードアップができたり、家具家電の購入代金など別の費用にお金を回したりすることもできるようになるかもしれません。
家の間取りや住宅設備を検討をする時には、理想ばかりを膨らませてムダな出費をしてしまわないように、現在のライフスタイルも振り返りながら支払いにムリのない家作りを目指しましょう。
家づくりサポーター 長田