こんにちは!長田です。
皆さんは、『2階リビング』という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
2階リビングとは、その名の通りリビングを1階ではなく2階に作る間取りのことです。
一風変わった間取りとして注目される家づくりの工夫ですが、リビングが1階なのか2階なのかでは、毎日の生活が大きく変化します。
「なんか、かっこよさそう!」という感覚で2階リビングにしてしまうと、暮らし始めてから後悔してしまうかも…
そこで今回は、2階リビングのメリットとデメリットをいくつか紹介します。
もし現在2階リビングに興味を持っている方は、これを読んで今後の家づくりの参考にしてみてください。
2階リビングのメリット
☑日当たりがよく、リビング全体が明るくなる
土地の周辺環境にもよりますが、1階よりも2階の方が太陽の光を遮られにくく、採光を十分に確保することができます。
ですのでリビングを2階に作ることによって、日当たりの良い明るい空間にすることができます。
☑プライバシーが確保しやすい
1階にリビングがあると、土地や間取りによっては道路の通行人や近隣住人の視線が入りやすくなり、カーテンはいつも閉めたままに…なんてことにもなる可能性があります。
そんな場合は、2階にリビングを設けることでプライバシーを確保することができます。
☑屋根の形状を活かした空間づくりができる
1階がリビングの場合、2階部分に寝室や子供部屋が作られるため、天井は平坦になることがほとんど。
しかし2階リビングの場合は、寝室や子供部屋は1階に作られるため、屋根の形状を活かして開放的なリビングの空間づくりをすることもできます。
2階リビングのデメリット
☑夏場の暑さ対策が必須
メリットでお伝えした「日当たりが良くなる」という点は、デメリットにもなります。
太陽の光を遮るものが周囲にない場合、常に日が当たる環境となるため、夏場は室内の温度が高くなりがちです。
ですので日差しを遮るための日よけや断熱性の高い窓を取り入れるなど、夏の暑さに関する対策は必須となります。
また屋根をの形状を使った空間づくりにおいても、屋根からの熱を室内に伝えないために、建て物の断熱性能にも注目しておきましょう。
☑玄関とキッチンの移動が大変
2階リビングにしたことで、食料品の買い物から帰ってきたときに重い荷物を持ったまま2階のキッチンまで移動したり、ゴミ出しのときにキッチンで出た生ゴミなども入れた大きな袋を持って2階から階段を下りて玄関まで行くのが大変…という声もあります。
玄関とキッチンの家事動線をできるだけ短くするために、それぞれの位置や階段の設置場所にも注意しておきましょう。
☑子供とのコミュニケーションがとりにくくなりがち
2階リビングの間取りでは、子供部屋や寝室は1階になることが多くなり、子供が家に帰ってそのまま自分の部屋に入ることができるようになります。
家族のコミュニケーションがとれる間取りにするために、リビングで勉強できるようなスペースを作ったり、吹き抜けを設けたりして家族の存在を感じられる工夫をしてみるといいでしょう。
2階リビングに向いているのはどんな場合?
2階リビングに向いているのは、密集した住宅街のように周囲が家に囲まれている土地で家づくりをする場合。
周りに背の高い家が建ち並んでいて1階部分の日当たりが悪そうな土地では、リビングの日当たりを確保するために2階にリビングを作ってもいいかもしれません。
また周囲の家との距離が近く、1階にリビングを作ると近隣の住人からの視線が気になったり、前面道路からもリビングの中が見えやすくなってしまうといった不安がある場合は、2階にリビングを作った方が、プライバシーを確保してくつろげる環境となるでしょう。
「日当たり」と「プライバシー」という2点に注目して、リビングを1階にするか2階にするかを検討してみてください。
いかがでしょうか
今回紹介したメリット・デメリットのほかにも、2階リビングの家づくりでは「高齢になった時の生活」「間取りづくりの制限」「1階部分の防犯面」など、通常とは少し違った視点で考えなければいけない事が多くなります。
2階リビングに興味のある方は、まずは2階リビングのモデルハウスを見学して、営業マンから1階リビングの間取りと2階リビングの間取りの生活感の違いについて説明してもらいましょう。
そして生活の細かなシーンも想像しながら、自分たちの生活と2階リビングが合っているかどうかも家族どうしで話し合ってみてください。
家づくりサポーター 長田圭史