家づくりサポーターの長田です。
今回は一戸建て住宅での防犯対策についてのお話です。
時代やセキュリティが進歩してもなお、全国で起きている泥棒被害。
2017年の警視庁調べによると、アパートなどの共同住宅への侵入被害より、一戸建て住宅への侵入被害の方が2倍以上の被害が出ているそうです。
原因としてはやはりオートロックマンションや地上より高い階で生活をする共同住宅より、一戸建て住宅の方が敷地内や部屋に侵入しやすいから。
そこで、今回は一戸建て住宅ですぐにでもできる3つの防犯対策を紹介します。
そもそもどんな家が狙われやすいのか
泥棒は犯行に及ぶ前に、周辺環境や侵入経路、死角となる場所や家の人が留守にしている時間帯などを何度も確認して、侵入する家を見定めます。
そんなときにターゲットになりやすいのは、次のような家。
☑高い塀や生け垣があって道路から家が見えにくい
☑夕方でも電気が付かず、人がいない時間が長い事が分かる
☑家の裏側など、死角になる場所がある
家づくりをするときに「道路からも目線を遮ってプライバシーを確保したいから」と塀や植え込みなどの目隠しを多くすると、泥棒が入ろうとしている時にも周囲から見えにくくなってしまうため、泥棒から見れば好都合なターゲットとなってしまうことがあります。
では、実際の防犯対策としてはどのようなことが効果的なのでしょうか。
①防犯砂利を敷き詰める
防犯砂利とは、普通の砂利のように庭や家の周りに敷き詰めて使う防犯グッズ。
素材はガラスでできており、粒の大きさも通常の砂利より大きいので、人がその上を歩くと石どうしがこすれあって「ジャリッジャリッ」と大きな音が鳴ります。
音の大きさは70~80デシベルで、電話の呼び出し音や騒がしい街頭と同じくらいの音になります。
外にいる人はもちろん、家の中にいても十分音が響いてくる程の大きさです。
泥棒は大きな音が出て周囲の注目をひくことを嫌いますので、庭や家の周りに敷き詰めておくことで、侵入されることを防ぐことができます。
カラーバリエーションも様々で、家のデザインやお庭の雰囲気に合わせてオシャレに仕上げたり、雑草対策としても使えるので一石三鳥!
②防犯ライト
人感センサーで点灯する防犯ライトを、家の玄関やカーポートなどに設置するという方法もあります。
泥棒に反応してライトが光ると、人がいることがバレてしまうため敷地内への侵入を防ぐことができます。
また道路から見て人感センサーのあることが分かる家は、“防犯意識の高い家”というアピールができ、泥棒が下見をする段階での防犯にも役立ちます。
便利性の面においても、ライトを玄関や車に向けて設置しておくと、夜暗い中でカギやカギ穴を探したりすることもなくなりますね。
③ご近所さん付き合いも立派な防犯対策
近隣の住人どうしで普段からコミュニケーションをとっておく、ということも非常に効果的な防犯対策です。
ご近所さんと仲良くなっておくことで、不審な人物の目撃情報や異変などを共有することができます。
もしコミュニケーションが取れていなければ、不審な人物を見ても「あまり見たことないけど…あの家族の旦那さんかな」と異変を見逃してしまうこともあります。
互いの家族構成や仕事が終わって帰ってくる時間、子供が学校から帰ってくる時間なども周囲と共有しておけば、不審な人物がいたときにも気付いてもらいやすくなります。
地域の住民のコミュニケーションがとれているところは、泥棒も警戒して近づきにくくなります。
いかがでしょうか
・夜風が心地いい夜に窓を開けたまま寝てしまっていた…
・換気のために窓を開けてカギを閉め忘れていた…
・朝からバタバタしていて玄関を閉め忘れていた…
このようなうっかりミスは、誰しも1度は経験しているのではないでしょうか。
そんな万が一の時に、泥棒の侵入を防ぐためにも簡単な防犯対策からやってみましょう!
家づくりサポーター 長田