住宅ローンを借りるのにもお金が掛かるって聞いたけど、いくらぐらい掛かるの?
こんにちは。丸本です。
住宅ローンは借りるためには、保証料や事務手数料など色々とお金が掛かります。またその金額は、パッと財布から出せるような数千円程度の費用ではありません。
数十万円、場合によっては100万円以上のお金が掛かってくるので、事前に必要な費用総額の目安を知って、いざ必要になった時にあわてないようにしましょう。
■住宅ローンを借りるために掛かる費用とは?
では、ここから住宅ローンを借りるために必要な費用をお伝えしていきます。
①事務手数料
住宅ローンを借りる金融機関に対して払う費用です。定額制の場合は5万円(税別)前後、定率制の場合は借入額の2%前後というのが一般的です。
○定額制の場合 → 5万円(税別)前後が一般的
○定率制の場合 → 借入額の2%前後が一般的(3000万円の2%だと60万円)
定率制の場合、3000万円借りると60万円も掛かってしまいます。そのため定額制のほうが得に感じます。
しかし、定額制の場合は手数料が安い分だけ金利が高めに設定されているなど、別の部分で費用が掛かることも。結局はトータルで見て比較する必要があります。
②ローン保証料
万が一住宅ローンの返済が出来なくなった際に、金融機関は保証会社からそのお金を弁済してもらう必要があります。そのために債務者から「ローン保証料」を払ってもらう必要があります。
ローン保証料には「一括払い型」と「金利上乗せ型」があります。一括払い型の場合は、借入時に50~100万円前後を支払うことなります。金利上乗せ型の場合は、借入金利に0.2~0.3%前後の金利を上乗せして、毎月の住宅ローン返済と一緒に支払うことになります。
○一括払い型 → 借入時に一括払い。一般的に50~100万円前後
○金利上乗せ型 → 住宅ローンの借入金利に0.2~0.3%上乗せして、毎月分割で払っていく。借入額によりますが、一般的に100~200万円前後掛かります。
比較すると一括払い型のほうが安くなりますが、これもトータルで見ると金利上乗せ型のほうが安くなることもあります。詳しくは下記のブログ記事を読んでみてください。
<一緒に読みたい記事>
住宅ローンの保証料、一括払いと金利上乗せはどっちがお得?
③抵当権設定費用、代行手数料(司法書士)
住宅ローンを融資してもらうためには、金融機関に対して抵当権を設定しなければなりません。その費用として抵当権設定費用が掛かります。借入金額の0.1%もしくは0.4%となります。
また司法書士に代行してもらうのが一般的なため、その司法書士への代行手数料(報酬)として数万円~10万円程度支払う必要があります。
○抵当権設定費用 → 借入額の0.1%もしくは0.4%
○司法書士への代行手数料 → 数万円~10万円程度
④収入印紙代
収入印紙は金融機関と住宅ローンの契約を結ぶ際に必要になります。借入額が1,000万円を超えて、5,000万円以内の場合、収入印紙代は2万円になります。
○収入印紙代 → 2万円(借入額1000~5000万円まで)
⑤団体信用生命保険特約料
団体信用生命保険の特約料は金利に含まれていますが、例えば「三大疾病」といった追加の保証を付けた場合、借入金利に0.2~0.3%程度上乗せされます。
<一緒に読みたい記事>
住宅ローンの団体信用生命保険の保障の範囲はどこまで?
■住宅ローンで3000万円借りるために必要な費用の目安は?
ここまで住宅ローンを借りるために必要な費用をお伝えしてきましたが、実際に3000万円借りた時に必要な諸費用を計算してみたいと思います。
○事務手数料
→ 5万4,000円(定額制の場合)
○抵当権設定費用、代行手数料(司法書士)
→ 9万円(設定費3万円+手数料6万円
○保証料
→ 約60~70万円(一括払い型の場合※目安です。金融機関によって異なります。)
○収入印紙代
→ 2万円
○団体信用生命保険特約料
→ 0円(死亡保障・高度障害のみ)
あくまで目安ですが、住宅ローンを借りるためにはこれくらいの費用が必要です。
保証料に関しては一括払い型にするとまとまったお金が必要なので、準備できない方は金利上乗せ型を選ぶとよいでしょう。
■いかがでしたか?
住宅ローンを借りるために必要な費用についてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
繰り返しになりますが、住宅ローンは借りるために必要な費用は、パッと財布から出せるような金額ではありません。数十万円、場合によっては100万円以上のお金が掛かることもあります。
事前に必要な費用総額の目安を知って、準備しておきましょう。