あなたはどんな家に住みたいですか?リビングの広い家。庭のある家。書斎のある家…。考えるほど色んな希望が出てきて、気づけば大豪邸!のような家になるかも知れません。住宅展示場のモデルハウスも各社おすすめポイントが詰め込まれているのでまるで大豪邸のよう。家づくりを始めたばかりの方がとりあえず展示場に行って、モデルハウスの大きさ・広さ・豪華さにビックリして尻込みする人も少なくないようです、、、。そこで今回は、あなたの家族が住みやすい家の間取りをカンタンに決定する手順をご紹介します!
「とりあえず展示場」はNG!
「どんな家がいいか分からないからとりあえず展示場に行って参考にしよう!」と思ってはいませんか?例えば、お子さんとショッピングモールのおもちゃコーナーに行った時。買う予定はなかったけど、おもちゃを体験したためお子さんの欲求スイッチが入ってしまい、グズられて予定外の出費になってしまった経験はないでしょうか?
同じように、何も目的もなく展示場に行ってしまうと、目の前にはたくさんのオプションがあなたを誘惑します。実際に間取り決めをする時に誘惑されたオプション品を追加して計画よりも資金がかさみ、住宅ローンが組めなかったり、月々の支払いが苦しくなるケースも、、、。間取りを計画しなおしたり、ローンを組み直したりしてムダな時間がかかってしまいます。では、どうすればスムーズに間取りを決めることができるのでしょうか?
手順①:今の生活から改善点を見つけよう!
展示場に来場した方に家づくりのきっかけを聞くと、ほとんどの人が“今の家の生活の不満を解決したいから”。「子どもが産まれて部屋が狭くなった」とか「家賃がもったいない」、「駐車場から家まで荷物を運ぶのが大変」など色んな不満を聞きました。実はその“不満”こそが間取りをスムーズにカンタンに決定するポイントなのです!まずは今の生活で不自由なこと、不満なことを書き出しましょう。
例として松浦の場合。上の間取りは僕が今住んでいる賃貸です。一人暮らしですが少し広いメゾネットタイプ(1階と2階のあるタイプ)。僕が感じている改善点を家づくりに生かすと以下のようになります。
☑不満:洗濯干し場は1階に欲しい→改善:1階に洗濯干しスペースをつける
☑不満:玄関から部屋まで廊下が長くて冬は寒い→改善:玄関から部屋までの廊下をなくす
☑不満:1階に収納がないので着がえるのに2階に行くのが面倒→改善:1階にクローゼット、衣類収納部屋を設ける
改善点は住宅会社の営業さんや設計さんが考えてくれるので、不満点を書き出すだけで大丈夫です。“朝起きてから夜寝るまで”の生活の流れにそって考えると考えやすいですよ。
手順②:改善したい順に不満点に優先順位をつけよう!
僕一人でもたくさんの不満点が出るので、一家族になると多くの不満点が出るかと思います。それらを全て改善しようとすると、住宅展示場のように豪華な家になってしまうかも。もしかしたら「リビングを広くしたい」人と「リビングを狭くしたい」人で矛盾してしまうかもしれません。ですので、ある程度不満点が出たら、家族全員で内容を確認して、改善したい順に優先順位をつけていきましょう。家族4人の場合、4人全員が改善したいことは最優先に改善したいこと。逆に1人しかいない場合、審議をして採用・不採用を決める必要があります。
手順③:具体的な数値を決めよう!
例えば「リビングを広くしたい」という改善点の場合。20帖や30帖など、広くしようとしたらある程度広くできます。しかし、逆に広すぎると掃除の手間や冷暖房の機器の悪さなど問題点もでてしまいます、、、。ですので「だいたい18帖くらい」などと具体的な数値を決めることが大切。でもどうやって「18帖」という具体的な数値を決めるのか?ここでようやく住宅展示場に行ったり、完成物件見学に行ったりするのです。実際に「リビング18帖」の空間を体験することで広いか狭いかを感じることができ、「やっぱり20帖くらい、もう少し広い方が良いかな」などとよりあなたの家族にあった広さを求めることができます。もし可能な現場であれば、浴室の浴槽の中に入ったり、トイレの便座に座ったりして、全ての空間を体験することをオススメします。僕も実際に体験してみて、通常のトイレの広さだと窮屈に感じるので、少し幅を広くしたいと思いました。
まとめ
●「手順①:今の生活から改善点を見つけよう!」…朝起きてから夜寝るまでの生活の流れに沿って、今の生活の改善点を書き出しましょう。
●「手順②:改善したい順に不満点に優先順位をつけよう!」…ピックアップした改善点を家族全員で“本当に改善したいかどうか”を決めましょう。
●「手順③:具体的な数値を決めよう!」…住宅展示場や完成物件見学会に行って各部屋の具体的な広さ(帖数)をある程度決めておこう。
上記の3つの手順を行うことで、時間のムダなくあなたの家族にあった住みやすい「最適な家づくり」を実現することができますよ。
家づくりサポーター 松浦征久