今から約2年前、私が一人暮らしを始める時の話です。
それまでずっと実家に住んでいたので、一人暮らしをするにあたって住民票の変更や転居届などを行うために市役所に行きました。
「何事も経験!これで大人の仲間入りだ!」そう思って市役所に入ってみると、あまりの広さと窓口の多さに圧倒されてしまいました。
一人で市役所に行ったことがなかったので、どこに行けばいいのか分からない…でも歩き回りながら目的の窓口を探すのはすごい大変そう…
誰かに聞こうにも、「え、その歳でそんなことも知らないのかよ…」とか思われるのではないかという考えが先行してしまいます(苦笑)
そんな時に入ったのは、TSUTAYAや図書館などで商品を検索できる機械みたいなもの。画面を見ると、「○○に関する書類はコチラ」「△△の相談はココ」という感じで、目的に応じてどこに行けばいいのかを検索できるものでした!
その機械のおかげでどこに行けばいいのかがすぐに分かり、手続きは無事完了。初めての場所って、まずどこに行けばいいのか分からなくなりますよね。特に市役所のように様々な情報が多いところに関してはなおさら。
住宅会社選びを始める人たちも、「最初はどこに行けばいいか分からない」という疑問を抱える方が多いようです。現在はいろいろなところで住宅会社の情報を得ることができるようになっているため、選択肢が多くて何から始めればいいのかが分からなくなってしまうんです。
そこで今回は、住宅会社選びを始める上でどこに行けばいいのかを、その目的別に紹介していきます!
「自分たちに合った住宅会社を紹介してほしい!」
そんな方には、要望に合わせた住宅会社を提案してくれるお店があります。
サービスとしては、どんな家が建てたいのか、どれくらいの予算で抑えたいのかと言ったヒアリングから始まり、実際に資金計画をしてオススメの住宅会社を紹介してくれたり、家づくりについての基本的な質問に答えてくれたりします。
「はじめから住宅会社に行くのには勇気がいる…」「どうやって住宅会社を選べばいいかわからない」
といった方は行ってみてもいいでしょう。
但しデメリットとしては、あくまでも会社を紹介する場所なので住宅に関する具体的な質問に答えることができるかどうかはそのスタッフ次第という点。
また、業務提携を組んでいる住宅会社の中でのオススメを紹介する会社なので、本当にそこが最適かどうかは分かりませんので、参考にする程度が良いでしょう。
住宅会社を紹介されたら、まずは自分でその住宅会社について調べてみましょう。
「いろんな住宅会社を実際に比較して見てみたい!」
そんな方は住宅展示場が良いでしょう。
多くの住宅会社が一カ所に集まり、モデルハウスを見学しながらどんなメーカーなのかを知ることができます。
その他にも住宅メーカーの紹介冊子をもらえたり具体的な資金計画、間取り相談、家づくり相談といったサービスもあります。
また、時期によっては展示場全体でイベントを行っていることもあるので、あらかじめ調べていけば子供も楽しめますしいろんなプレゼントがもらえるかもしれませんよ!
デメリットとしてはモデルハウスが多いのでどのメーカーに行けばいいのか分からなくなりがちということ。スタッフにモデルハウスを説明してもらったり相談をしたりすると一カ所当たり1~2時間はかかることがあります。
「全部の展示場を回るぞー!」という気持ちで来ても、恐らく3社くらい回ったところで疲れてしまうでしょう。展示場に行く時には、あらかじめ展示場のHPをチェックし、どの住宅会社を見に行くかの目星を付けていくと良いでしょう。
また、モデルハウスには打合せ用の部屋なども作ったり、住宅会社の技術力をアピールするために豪華な造りになっていたりするので、実際に建てる時のサイズ感や「この家を建てるならいくらになるの?」といった金額は参考にならない事が多いので注意してください。
「 住宅会社の実際の施工事例を見てみたい!」
そんな方には完成現場見学会がオススメ。
この見学会は、実際にその住宅会社で家を建てたお客様の家を数日間お借りして、家の中を見学できるようになっているイベントです。展示場のモデルハウスとは違って本当に建てる時のリアルなサイズ感を体感できたり、仕上がった家の完成度を見て住宅会社の施工力を確認することができます。
サービスとしては、会社の冊子がもらえたり、住宅に関する資金の相談や間取りの相談、土地の話なども行っています。
デメリットとしては、お客様のお宅なので「この家はいくらですか?」のように家の詳細な金額についての質問はプライバシーの関係上教えてくれない事もあります。
また、展示場とは違って会場が普通の住宅地の事がありますので、十分な駐車スペースがないこともあります。もし見学会に参加する際は、前日までに「○日の○時に見せてもらいたいんですけど」と住宅会社に来場予約をしておくと確実でしょう。
住宅会社選びのために行動する際は、まずは自分たちが今どんな情報が欲しいのかという目的を明確にして、目的地を定めることから始めましょう!
家づくりサポーター 長田圭史