こんにちは。丸本です。
家づくりの失敗例で多いものとして、「身近な人の意見を最優先してしまう」というものがあります。
どういうことかというと、「両親」であったり「先に家を建てた友人」であったりと、身近な人から「こう言われたから…。」という理由で住宅会社や土地を決めてしまうパターンです。 もちろん、「身近な人の意見を聞かないほうがいい」ということではありません。ただし、最優先するのは危険です。
なぜだと思いますか?それは、身近な人は「あなたの家づくり」に関して、断片的な情報しか知らないからです。
身近な人は安全策(に見える)選択肢を勧める
例えば、初めて行った病院では必ず問診表を記入するようお願いされますよね?「今どんな症状なのか」、「これまで経験した病気はあるか」、「今飲んでいる薬はあるか」等々を聞かれます。
これはあなたの状態を把握して、ベストな治療法を提案するために行われています。そうしないと、薬として処方したはずのものが逆に体に害を及ぼしてしまうかもしれないからですよね?
しかし、家づくりについて身近な人に相談するときは、相手には断片的な情報しか伝わってないんです。例えば「A社とB社で迷ってる…。」とか「この土地にしようと思うけど大丈夫だと思う?」とか「この間取りどう思う?」等々。
身近な人はあなたのことを大切に思っています。だから基本的にその人が思う「安全策」を勧めてきます。例えばA社とB社で迷っているんなら金額安いほうを勧める。「この土地にしようと思うけど大丈夫?」と聞けば「迷うんなら納得いくまで探したほうがいいよ」と勧めるといった具合です。
後悔しないためには「自分で決める」コトが重要
もちろん安全策を選ぶのは当然です。しかし、家づくりの専門家でない人が勧める「安全策」が、本当に安全策と言い切れるでしょうか?病院の例で言うなら、本当に具合が悪いときに身近な人とお医者さんの言うこと、どちらを優先すべきだと思いますか?
例えば「A社が高くてB社が安い」とします。しかし、A社の家は断熱性能が高くて光熱費があまり掛からない。そうすると「月々の住宅ローンの支払い」だけを見たらA社が高いけど、「月々の住宅ローン支払い+月々の光熱費」で比較したらA社のほうが安いということがあるかもしれません。
だから、身近な人に相談する時はあくまで参考意見をもらうようにすることをオススメします。「あの人がこう言ってたから…」で決断してしまうと、後々きっと後悔が生まれます。それより「自分で決めたんだから」のほうがスッキリ、納得できると思いませんか?
p.s.私も新車を買うときに色で迷いました。最終的には妻とディーラーさんが勧めてくれた黒を選択。たまに同じ車種で私が選ぼうとしていた色を見ると「あ…」と思いますが、全然後悔してません。…いやホントに。