こんにちは、長野です。
家づくりをはじめて、いろんなホームページで施工事例などを見ていると天井が斜めになっている家があるかと思います。これを、「勾配天井」と言うんですがご存じですか?
勾配天井とは、天井が屋根の勾配にあわせて斜めになっている天井のことを指します。平屋を建てたいけど開放感も欲しいという場合に有効です。
今回は、そんな勾配天井のメリットとデメリットをご紹介します。
勾配天井にするメリットって?
①部屋全体が広く感じる
勾配天井にする一番のメリットは「部屋全体が広く感じられる」ことだと言えます。同じ広さの部屋でも上部に視界が抜けて開放感が得られます。敷地が狭い場合などは、勾配天井にすると部屋の狭さを感じにくくなりますよ。
②部屋全体が明るくなる
他にも、「部屋全体が明るくなる」というメリットもあります。天井を勾配天井にして高い位置に窓を設置できるようになるからです。通常の天井だと付けられなかった位置に窓をつくることができるので、部屋全体が明るくなります。高い位置に窓があれば、リビングに日光を取り込むことができます。周囲に家が建っていて明るさの確保が難しい平屋にも勾配天井はおすすめです。
③風通しがよくできる
②でご紹介した通り、勾配天井の場合高い位置に窓を設置できるので、部屋の風通しがよくなるメリットもあります。暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へ動きます。そのため、家のなかの暖かい空気を外へ出すことができて、空気が循環します。新鮮な空気を家のなかに取り込むことができるんです。
勾配天井にするデメリットって?
①メンテナンスが大変
勾配天井にすると、高いところのメンテナンスに手間がかかります。特に、天井に設置した照明の取り替えや掃除は結構大変な部分です。最近だとLED照明が主流になってきたので頻繁な取り替えは必要ありませんが、ホコリが溜まらないように掃除はしておきたいですよね。その場合は、業者にお願いしないと難しいです。他にも、天井の壁紙の貼り替えも通常の天井より手間がかかってしまいます。
②費用がかかる
勾配天井はよくある平天井と比較すると費用がかかってしまいます。理由としては、単純に壁の面積が増える分コストアップするからです。天井が高くなれば、壁紙を貼るのに足場が必要になります。これらの費用がプラスされるので、コストアップしてしまうんです。
③照明に気を付ける必要がある
天井が高くなる分、空間が広く感じられますが、通常の部屋よりも照明計画をしっかり行わないと、暗く感じてしまう場合があります。部屋に明るさを確保しながらどこに照明を設置するかを細かく考える必要があります。
いかがでしたか?
今回は、勾配天井についてご紹介しました。勾配天井にすることで得られるメリットがある分デメリットもありますが、開放感を持たせるには効果的です。ぜひ参考にして採用するかどうかを検討してみてくださいね。
家づくりサポーター 長野