こんにちは!松浦です。
昔ながらの日本家屋と最近の住宅を比較してみると、それぞれに特徴のあるものが有ったり無かったりしています。
色々ありますが、そのうちの1つ「縁側」は、最近の住宅にはあまり見られないような気がします。
僕の実家は、日本家屋ほどではないですが、昔ながらの和風の平屋建て。
自分の部屋も別にありますが、縁側があって、小さい頃はそこでよく昼寝をしたりした思い出があります。
こんなことを振り返っていると、最近の建物に縁側がないと思うと、寂しく感じます。
そんな時に朗報が!最近になり、縁側の良さが見直され、現代の住宅にもうまくマッチするような縁側が採用された住宅が増えているそうなんです!
そのブームに乗っかり、今回は「縁側」の特徴や魅力、取り入れる際の注意点などご紹介していきたいと思います。
縁側の特徴
縁側は、僕が小さい頃昼寝をしていたように、心地よい空間を演出してくれます。
その魅力は、縁側という独特の“曖昧な空間”が関係しているでしょう。
家の中にいるという安心感とともに、外にも出やすいため開放感もあるため、この2つがうまくマッチして魅力的な空間をつくり出していると言われています。
そんな縁側は、各部屋をつなぐ“廊下”の役割や、内と外を繋ぐ出入り口。お子さんの遊び場やお昼寝場所、室内干しができるサンルームなど、取り入れ方によって多用途な使い方があることも縁側の特徴ともいえるでしょう。
縁側の種類
縁側が屋内空間にあれば「広縁」、屋外空間にあれば「濡れ縁」です。
雨戸やガラス戸、シャッターの内側か外側にあるかで変わってきます。
「広縁」の場合、廊下やサンルームのような役割を兼ねるケースもあり、“広い空間の縁”という意味があります。
一方「濡れ縁」は、屋外にあるため、雨風にさらされて“濡れる縁”ということになります。
省エネ効果
縁側部分の軒を長くとることで、日陰の部分が生まれます。
夏は、軒のおかげで厳しい直射日光を遮りながら、部屋の中に風を通すことができるので、涼しく過ごすことができます。
冬になると、太陽の位置が低いため、軒が長くても、室内にしっかり光が差し込んでくるため、暖かく過ごすことができます。
縁側のおかげで、近代の空調設備に頼りっきりにならなくなるので、光熱費がかさむ夏や冬時期でも電気代を抑えることができるでしょう。
縁側を取り入れるときの注意点
縁側は正確には居住スペースではないため、必要な部屋数に加え、縁側のスペースも必要になるため、その分建物が大きくなり、建築費用がかかってきます。
また、縁側は板張りで、光が良く当たる場所ですし、濡れ縁にいたっては雨風にさらされてしまいます。
定期的にメンテナンスをしないと、傷みがひどくなり、木材のささむけが刺さってケガしたり、木目が荒れて肌触りが悪くなり、心地よくない空間になってしまうおそれがあるでしょう。
縁側の外側の庭先に開放感があると、通行人やお隣さんに除かれてしまいかねませんので、ある程度の植栽計画も必要です。
まとめ
最近は、現代の建物にも合うようなデザインの縁側も登場していますので、あなたの建てたいデザインにもきっと合う縁側があるでしょう。
昔の古き良き風景を取り入れたいとお考えの場合、縁側を採用してみてはいかがでしょうか?
家づくりサポーター 松浦征久