こんにちは!家づくりサポーターの長田です。
家を建てるための土地を探しているときに、『エリアも金額も広さもピッタリだけど、敷地の中に電柱がある』という土地を見つけたら、あなたならどうしますか?
“敷地の中に電柱がある土地”なんて出会ったことがない…という方もいるかもしれませんが、実はそんな土地は存在します。
一般的な電柱は道路に立てられることがほとんどですが、場所によっては街の景観保持や歩行者の安全確保が優先されて、電柱を敷地内に立てるように定められているケースがあります。
なんだかデメリットしかないような気もしますが、敷地内に電柱が立っている土地を購入すると、電力会社からお金がもらえるというメリットもあるんです。
そこで今回は、敷地内に電柱がある土地を購入した時にもらえるお金について説明します。
敷地内に電柱がある時のメリット
敷地内に電柱があると、電力会社から「電柱敷地料」というお金を受け取ることができます。
これは、電力会社が電柱を立てるためにお客さんの敷地を一部使っているような状態になるので、その敷地の使用料みたいなものです。
ちなみに、電柱だけでなく電柱の横に斜めに張ってある黄色い支線も電柱敷地料の対象となります。
金額は土地の種類によって異なり、宅地の場合は電柱や支線1本当たり年間1500円の電柱敷地料が支払われることになります。
ですので例えば敷地の中に電柱が1本と支線が1本ある土地の場合は、年間3000円の電柱敷地料が支払われます。
この電柱敷地料を受け取るためには、土地の所有者本人が電力会社へ直接連絡をとって申請しなくてはいけません。
電柱の番号を伝えたり書類に記入をすることとなりますので、詳しい申請方法はお住まいの地域の電力会社にお尋ねください。
そして、使用料の支払われ方としては「毎年入金されるパターン」と「数年分をまとめて入金されるパターン」がありますので、こちらの点に関しても前もって確認しておきましょう。
敷地内に電柱がある時のデメリット
敷地内に電柱があると、いくつかのデメリットもあります。
☑景観が悪くなる
☑電柱の陰がかかってしまう
☑電柱点検の作業員が入ってくる
☑鳥の糞が落ちてきやすくなる など
特に3つ目の鳥の糞については、電柱だけでなくそこから張られている電線がどの位置にあるかも事前に確認して、駐車場や庭をどこに配置するかも考えておくことが重要です。
いかがでしたか?
以前は敷地内の電柱を道路に移設させることもできましたが、現在は道路の安全性が重視されるようになってきたため、敷地内の電柱は動かすことができないという自治体がほとんどになりました。
「エリアや金額は理想的なのに、敷地内に電柱が…」という土地を見つけたら、まずは住宅会社に相談してどのような建物なら立てることができるのか、そして電柱敷地料としていくらの収入が見込めるのかも確認しておくことをオススメします。
家づくりサポーター 長田圭史