こんにちは、長野です。
「土間」と聞くと、どんなイメージですか?土間とは、屋内で床材を張らずに土足で歩くような場所です。分かりやすく言うと、玄関ドアから靴を脱いで屋内に入るまでの間の場所のことです。
古い民家でよく見る土間ですが、最近は、この玄関土間を広くとって幅広い使い方をする家が多くなってきています。この玄関土間はどんな使い方をされているのでしょうか。今日は、玄関土間の使い道とつくるときの注意点をご紹介します。
玄関土間の使い道って?
①自転車を置くスペースとして活用
近年、趣味で自転車を購入する方が増えています。しかし、そこで問題なのが自転車の置き場所。玄関土間に自転車を置けば雨や風に当たるのを防ぐことができますし、高価な自転車の盗難防止にもなります。また、自転車だけでなくお子さんのベビーカーや三輪車も玄関内に入れておくことができます。
②作業スペースとして活用
先ほどご紹介した自転車を置く場合で考えてみると、ただ置き場所として使用するだけでなく玄関土間でメンテナンスも行えそうです。他にも、家族で行くキャンプ道具などアウトドアグッズの手入れもできます。
③子どもの遊び場として活用
一般的に、お子さんの遊び場は屋内であればリビング、屋外であれば庭になると思います。ですが、目を離すことのできない小さなお子さんの場合、屋内で遊ばせるしか選択肢がありません。そんなとき玄関土間があれば、庭の代わりとなって安心して遊ばせることができますし、お子さん自身も屋外でする遊びに近いことができます。
玄関土間をつくるときの注意点
玄関土間には、いろいろな使い方があることが分かりました。では、玄関土間をつくる上で知っておくべき注意点はどんなところでしょう。
①タイヤや土などの汚れに注意
自転車やベビーカーなどの出し入れでタイヤが壁にぶつかって汚れてしまう可能性があります。自転車を置く側の壁紙を汚れにくい素材のものにしたり、汚れが目立ちにくい色を選ぶなどして対策しましょう。また、土対策として床部分をタイル仕上げにしたり、近くに水道や排水設備を設置しておくことで、掃き掃除が楽になったり水で洗い流すことも可能になります。事前にどんな使い方をするのかを考えてみて、お手入れや掃除がしやすいように対策しましょう。
②湿気に注意
玄関土間をつくるときは、湿気対策にも注意しましょう。外気に触れる外側のサッシと、部屋と玄関土間を区切るサッシの間に玄関土間のスペースがあることで、湿気が生じる場合があります。簡単に言うと、冬場の屋外の冷たい空気と屋内の暖かい空気がぶつかって窓の表面が結露する状態と同じです。この湿気対策として、例えば壁を珪藻土などの調湿効果のあるものにしたり、玄関土間に空気の通り道をつくることが重要です。
見た目だけで決めるのはNG
広い玄関土間のある家は、見た目もおしゃれですし一味違って見えます。しかし、玄関土間をつくるときに見た目だけでなくどのような用途で使うのかも一緒に考える必要があります。
ただ単に「かっこいいから」という理由だけでつくってしまうと、使い道のない無駄なスペースになってしまったり、冬は寒くて我慢できないなんてことにもなりかねませんので、本当に必要かどうか考えた上で素敵な玄関土間をつくるようにしてくださいね。
家づくりサポーター 長野