家づくりでは、間取りや外観のデザインを気にすることがほとんどで、生活空間ではない玄関にこだわる方はほとんどいません。
なぜなら、玄関は「ただ靴を脱ぎ履きする空間」としか考えていないためです。
しかし、今の生活を少し思いだしてみてください。
玄関は靴を脱いだり履いたりする以外にも使用していますよね?
玄関も間取りを決める際にしっかりと考えて決めないと、完成して使いにくいなーと感じることとなるでしょう。そこで今回は玄関を作る際の秘訣をご紹介します。
玄関に必要な機能とは・・・
①玄関は人が出入りする場所
家から人が出入りする際、まず玄関で行われるのが「靴を履く・脱ぐ」という動作です。
日本の多くの家では玄関で「靴を履く・脱ぐ」という動作が行われます。
脱いだ靴をどこにしまうか・・・
玄関の壁面に靴棚をつけるケースが多いですが、保有する靴の量が多い場合は「シュークローク」として収納の小部屋を設ける方法もあります。
また、最近はバリアフリーへの配慮から土間と室内床の段差を小さくしてフラットに近づけていく傾向にあります。その場合、土間部分に椅子をひとつ置けるスペースを確保しておくか、あるいはベンチを造りつければ、靴を履く際に腰掛けることができて便利です。
若いうちは少しの段差も気にすることはありませんが、年々段差が気になるようになるかもしれません。
②玄関は物が出入りする場所
お店で買ってきたモノや宅配便で届けられたモノ・・・それらは家の中のしかるべき場所に居場所を与えられるまでの間、仮置き場として玄関に置かれたままになることがよくあります。そうすると、玄関は「人」と共に多くの「モノ」が出入りする場所になります。
玄関廻りに適切な収納場所がなければ、玄関自体が収納場所となってしまい、袋や段ボール等が積み重なっていきどんどんスペースがなくなっていきます。
また玄関には、「室内を汚したくない」という理由で、置かれる物達もあります。例えば、ベビーカー、スーツケース、ゴルフバッグなど。
このように、玄関廻りに置かれるモノたちは意外と多いです。そしてこれらを全て玄関に置いてしまうと、モノだらけでごちゃごちゃした空間になってしまい、とても「これから気持ち良く出かける」気分で通れる玄関にはなりません。また、来客の際にもお客様に良いイメージを持って貰えません。
そこで玄関廻りには、住まい手の生活スタイルに応じた適切な収納スペースを設けることが必要となります。
ポイント
扉付きの収納を設置することで、扉の奥のスペースに荷物を全て収納し、来客の際にもスッキリとした玄関から入ってもらうことができます。
まとめ
今回は機能的な玄関にするためのポイントを紹介しました。
昔とは違って、最近の玄関は出入りする場所に加え、収納する場所にもなってきています。収納するモノに関しては家族構成や趣味によって異なりますが、可能な限り広くすることをオススメします。
ご主人の趣味がゴルフやアウトドアで収納スペースが必要
子供がまだ小さくてベビーカーを置く場所が必要
などの場合は、靴以外にも収納スペースが必要となります。
玄関横にこんな収納スペースがあると便利ですよね!
暮らしやすい玄関にするために、まずあなたがすべきことは、
間取りを決める際に、今の生活で置く場所に困っているものは何なのかを把握しておくこと。
入居する時には、家族がどんな生活をしているのかまで考えること。
事前に考えて、担当の営業さんや設計士に相談すると、打合せもスムーズに、そして暮らしやすい玄関を実現することができるでしょう。