前回のブログで、住宅の工法と特徴として、4つの工法を紹介しました!
「住宅の工法と特徴 それぞれのメリット・デメリットとは」
https://iesta.info/blog/housingcompany/5728/
このブログでは、木造の工法や鉄骨の工法なども紹介しています。
家を建てる場合、ほとんどの家庭が木造で建てられることだと思います。今住んでいる家も木造の方が多いのではないでしょうか。
そんな木造住宅ですが、どんな特徴があるか知っていますか?
正解は・・・タイトルにも書いていますが、
「燃える」・「痩せる」・「腐る」です!
この特徴を聞いてどう思いますか?
木造よりも鉄骨がいいなと思いませんか?
しかし、実はこのマイナスのように感じる特徴はプラスに変えることができます!
今回のブログでは、木材の特徴、素晴らしさを紹介したいと思います!
特徴① 燃える!
木材は燃えやすいです。
せっかく建てた家がもし火事になってしまったら・・・と考えると、少しでも燃えにくい家にしたいと思いませんか。
そう考えると、木造よりも鉄骨がいいと思うのではないでしょうか。
しかし、実は木造は火災時などの熱に対して、鉄よりも強度が高いと言われています。
このグラフを見て分かるように、木造の方が熱に長い時間耐えることができます。
木材が燃えるからといって、不安になることはなく、木材の組織内にある空洞が空気をたくさん含んでいるため、鉄に比べて熱を中に伝えにくく表面から少しずつ燃えていきます。
そのため、もし家事になった場合、中の人が逃げるために必要な時間を十分に稼ぐことができるのです。
POINT 木材は鉄よりも熱に耐えれるので、逃げるための時間を確保できる!
特徴② 痩せる!
木材って、痩せたり太ったりするって知っていました?
木は、乾燥することによって痩せてきますので、建築時にどれだけ緻密に計算・確認をしてつなぎ合わせたとしても痩せることによって隙間が出来たりします。
これってすごくマイナスなように感じますよね。しかし、木材が痩せるのにはとても大事な理由があります。
木材の特徴として、「調湿作用」というものがあります。
調湿作用とは、空気中の湿度が高いときには、木材がその水分を吸収し、湿度が低い時には水分を放出するという作用です。木材が痩せるということは空気中の湿度が低くなったために木材が湿気を放出しているのです。
つまり、人の健康のために木材が頑張ってくれているということです。
POINT 木材は人のために痩せたり太ったりする調湿作用がある!
特徴③ 腐る!
木材は腐ります。木材を雨のあたる外に置いておくと、時間が経つにつれてどんどんボロボロになっていきますよね。
家の場合は直接雨があたるということは滅多にありません。では、なぜ、家の中の柱がボロボロになってしまうのでしょうか。
その理由は木材ではなく、断熱材にあります。
壁の中にある湿気が冷房している室内側の冷たい空気に冷やされて結露し、その結露した水滴が断熱材を濡らし、乾くことなくあり続けることで
断熱材や壁の柱などを腐らせます。
つまり、木材が悪いというわけではなく、湿気を溜めないための工法、断熱材に原因があるのです。
POINT 木材ではなく、湿気を溜めないための工夫が腐らせないためには大事
まとめ
今回は、木材の特徴を紹介しました。
木材には「燃える」・「痩せる」・「腐る」というマイナスなイメージがあるかもしれませんが、実は全然マイナスではないのです。
むしろ、木材の方が人にとってはいいことがたくさんあります!
木材の特徴をしっかりと理解できていれば、木造住宅に対する不安は解消され、安心して家づくりを開始することができるのではないでしょうか。