家を建てようと思った時、和室を作るか作らないか考える方は多いのではないでしょうか。
「和室はなんとなく落ち着くしほしいな~」と思って作っても、「無くてもよかったかも」なんて後悔しないために、自分たち家族の今後の暮らしに和室が必要なのかじっくり考えてみましょう。
あると助かる和室 どんな時に使える?
①来客用の部屋になる
来客が多いご家庭は和室があると便利です。年に数回、親が泊りに来ることがあるようなご家庭なら、あった方がいいかもしれませんね。
仕切れるようドアを設けておくと個室にもなるので、お客様も人の目を気にすることもなくなります。
②病気・怪我の時の部屋になる
これは永野家の話なんですが、誰かがインフルエンザになった時等はうつらないよう1階の和室が隔離部屋になります。看病する側(母親)も2階の子供部屋まで行ったり来たりせずに、すぐに様子を見に行けます。
妹がじん帯を損傷した時もしばらく和室が妹の部屋になっていました。
③子どもの遊び部屋・昼寝部屋になる
子どもが小さいうちは、自分の部屋ではなくリビングで過ごすことが多いと思います。リビングで遊ぶことも多いと思いますが、テレビや机等障害物があります。和室だとリビングより安全に遊ぶことができるでしょう。
以前お邪魔したご家庭では、リビングに隣接した和室の押し入れにおもちゃを収納していらっしゃったので、リビングも和室もすっきり片付いていました。
また、赤ちゃんがいるご家庭では和室があると昼寝部屋として使用できます。
④老後のために
自分たちの老後2階を行ったり来たりするのは、きっときついですよね。出来れば、1階だけで生活ができるようにしておきたいものです。
和室があれば、老後は1階の和室を寝室として使うことができます。
和室のこんなところが大変
①掃除が大変
畳は細かいすき間が多く湿気を吸収するため、ハウスダストやダニが発生しやすいんです。
掃除機をかけ、ぞうきんで乾(から)拭きをするなどのこまめな掃除が必要になるでしょう。
②メンテナンスが大変
古くなると変色したり表面が傷んだり重たい家具などを置くと跡がついてしまいます。
新しいものに張り替えるなどのメンテナンスについても考える必要があるでしょう。
見栄えが悪くなっても気にしない方は大丈夫かもしれません。
和室をつくるかつくらないか考える時のポイントは?
和室をつくるか・つくらないか迷っているあなた、何を基準にしたらいいでしょうか。
①自分の家族にとってメリット・デメリットはどのくらいあるか?
和室にはさまざまなメリットとデメリットがあります。今後の自分たちの生活を考えてみて、自分の家族にはメリットにはならない、デメリットにはならないがあると思います。メリット・デメリットを理解したうえで検討してみて下さいね。
②優先順位は?
家づくりをする時には、何事も優先順位を決めておかなければなりません。予算にもスペースにも限りがあるからです。和室は本当に必要なスペースなのか?しっかり考えてみて下さい。
自分が何のために和室を作りたいと思っているのか、和室があれば生活がどうなるのかをじっくり考え、悔いのない選択をしてくださいね。
家づくりサポーター 永野千聖