こんにちは 永野です。
熊本地震から2年が経過しました。
2年経つとだいぶ前のことのように思いますが、ここ最近、やっと解体が住んでさら地になった場所をよく見かけたり、まだまだ復興には時間がかかりそうです。
さて、今日はこれから家を建てる際に、地震に強いお家かどうかのポイントをご紹介します。
■建物の形
平面はできるだけ長方形に近い形が強い形とされています。反対にL字型などの複雑な不整形は、地震のときに変形しやすくなり、全体が弱くなってしまいます。
学校の「テント」がわかりやすい構造物のひとつです。太さの等しい柱で布地の屋根を支えていますが、もしどれかひとつが細いとどうなるでしょう。強い風が吹くと弱い部分に力が偏って不安定になり、そこから倒れてしまいます。構造物が最も安定するのは、形も複雑でなく不揃いをなくすことです。
■壁の配置バランス
壁の配置が片寄っていると、同じ木造住宅の中でも壁の多い部分は揺れが小さく、壁の少ない部分は揺れが大きくなり、揺れの大きい部分から先に壊れていきます。
建物の隅角部に耐力壁を設け、上下階の耐力壁の位置をできるだけ合わせるようにすることが重要です。
(耐力壁とは、地震や風などの水平荷重(横からの力)に抵抗する能力をもつ壁のこと)
■屋根の重量
屋根の重さによって家の耐震性が変わることは確かです。家の構造が同じ場合、屋根が軽ければ軽いほど建物の揺れは小さくなります。屋根部分が重いと揺れが大きくなってしまうことが考えられます。
■どうでしたか?
地震に強いお家かどうかポイントとなる項目を紹介しました。日本列島は、地下の岩盤プレートが少しでもずれてしまうと、地震が起こってしまうような状況です。そのような国土に住んでいる以上、これまで蓄積されてきた地震への備えがあります。万が一地震が起きた時のことも考え備えておくことが重要です。