私は、趣味でテニスをやったり、ゴルフをやったりしているため、基本的に休日は屋外にいることが多いです。
秋や冬はいいのですが、この時期の屋外は気温が高く、日差しも強いので、とても危険です。屋外にいることに慣れている私でも、毎年のように熱中症になっています・・・。
しかし、熱中症と聞くと、屋外でなるようなイメージですが、実は自宅でなることが多いということは知っていますか?
熱中症の発症場所の約4割は自宅
上の図は、熱中症の発症場所と救急搬送された数と年齢をまとめたグラフになっております。
意外と住宅内で熱中症が発症することが多くあります。全体の約30%~40%は自宅にて発症しています。
室内での不慮の事故は、気温が低くなる冬に起きやすいと言われています。(浴室でのヒートショックなど)
しかし、最近では、それと同じくらい、夏に自宅で起きる熱中症が問題視されています。
また、熱中症はヒートショックのように、死に至るケースは少ないものの、毎年約5万人の方が熱中症で緊急搬送されています。
しかも、そのうちの半数が65歳以上の高齢者です。高齢者の方が住まれている家は築30年以上のものが多く、家の断熱性能も今の家よりも低くなっています。そのため、夏の暑さの影響を受けやすく熱中症になりやすいのです。
水分摂取量が少ないのと、エアコンをあまり使用しないということも高齢者が熱中症になりやすい原因として挙げられますが、家の性能の低さも大きく関係しています。
熱中症にならないために、性能の高い家を
10年、20年前に比べて、夏の気温ってどうですか?ほとんどの方が、昔よりも暑くなって、エアコン無しでは過ごせないと思われているのではないでしょうか。
それは、これから先も同じです。
2030年くらいになると、夏の最高気温が40℃を超える地域も出てくるかもしれません。
そうなった時に、家の価格は安いけど、性能の低い家を建ててしまうと今はいいかもしれませんが、将来的には住みにくい、健康的にもあまり良くない家になってしまうかもしれません。
住宅ローンは35年で組む人がほとんどです。つまり、最低でも35年間はその家に住むことになります。ですので、35年以上先まで見越した家づくりを考える必要があります。
ちなみに、今から35年前、1982年の熊本市での最高気温は35.7℃です。
今では年間に何日もそれより暑い日はありますよね・・・。
断熱性能を上げることでの健康に対する影響については、過去のブログにて詳しくまとめておりますのでそちらをご覧ください。
【家の性能】家の環境と健康寿命の関係
今後の長いマイホーム生活をより快適にそして、ずっと健康な体でいるための家づくりを考えてみてはいかがでしょうか。