30代の方が家を建てたとします。
たくさんの要望をもとに作ったお家なので、きっと住みやすいお家になっていることでしょう。
でも30年後、40年後も果たして住みやすいお家と言えるでしょうか?
ライフスタイルの変化や加齢により、住みやすいお家と言えなくなくかもしれません。
大切な我が家を、住みやすいお家にし続けるためにはどんなところに気を付けたらいいのでしょうか?
家づくりでできる3つのこと
①段差をなくす
加齢に伴って、以前は気にならなかった段差で躓いたり、踏み外したりすることがあります。
その結果、転倒してしまって骨折などの怪我を負い、寝たきりや介護状態になることもあります。
ちょったした段差で起こり得ることなんです。
私の祖母も家の中の段差で骨折し何ども入院し、車椅子が必要な状態になってしまいました。
事前に段差をなくしておくことで防げる家の中での怪我。自分は大丈夫と過信せずに、対策をしておきましょう。
②引き戸にしておく
病院や施設などのドアもほとんどが引き戸ですよね。引き戸だと開閉する動作が簡単でいいからなんです。
開き戸だと、開閉するために3つの動作(ドアノブを握る・回す・押すか引く)が必要になります。
引き戸なら開閉するための動作もも開き戸より簡単ですし、開閉スペースもとらないため、ドアの前後に人がいても開けられ、突然の開閉による事故も防ぐことができます。
③将来の寝室を1階に作る
1階に寝室を作ることで2階に行かなくてもすむので、夫婦の生活は1階だけで完結できますね。
階段を上らなくてすむなら危険も減ります。
少し広めの和室を1階に設けておけば、将来はそこを寝室にするのもよいでしょう。
子どもが巣立つまでだけでなく、老後の数十年も考えておく
家づくりをする時は、どうしても子どもことを優先して考えてしまいがち。
でも、よく考えてみて下さい。子どもが家で過ごす時間は20年ほど。
それに比べて、夫婦が過ごす時間は30年40年ほど。
子どものことを優先して考えることは間違いではありませんが、少しだけ老後の自分たちの暮らしにシフトした家づくりをしてみましょう。
家づくりサポーター 永野千聖