家づくりサポーターの柴田です。
あけましておめでとうございます!今年も家づくりに役立つ情報を紹介していきます。
最近読んだ本の中で、「子どもに強い影響力をもつ大人たち」という話がありました。
読んでみると、親や教師の言葉は子どもにとって、コンピュータプログラムのようにイメージを簡単に植え付けられるというもの。確かに私も小学生のころ先生に絵を褒められて自分は絵が得意なんだと勝手に思ううちに絵を描くことが楽しくなりました。それまでの私は絵が得意と思ったことは全くありません。しかし、その事を先生や親から言われ続けていると、自分は絵が得意と考えるようになっていきました。
子どもが自分で好きと思うとそれにかける時間も自然と増え、逆に苦手だと思うとそれにかける時間は減っていきます。好きにさせるか嫌いにさせるかだけでも子どもに対する大人の影響は大きいようです。
このことを踏まえると、家づくりでもしっかりと目的を持った子ども部屋づくりって大事なんです。
子ども部屋の目的
子ども部屋を考えるにあたって多い要望は、「自立を促すための子ども部屋」です。
最近はリビングやダイニングで宿題をする子どもが増加傾向。そう考えると子ども部屋はいらないと考えることもできます。
でも、あえて子ども部屋を作ることで身の回りのことを自分で行う機会を生みだせます。特に小学生になると、先生が全て教えてくれるわけではありません。自分たちで必要なものを判断し、準備して片づけまで…という場面も増えるからです。
ひとりできちんとした生活を送れる人に育てるためにも子ども部屋はしっかりと考えて作りましょう。
自立を促す子ども部屋のポイント
子ども部屋作りにもいくつかポイントがあります。
□部屋づくりに子どもも参加させる
子どもが自分で考えて決める機会を増やしてみましょう。無理のない範囲で選択肢を与えてみてください。(色や家具・小物・家具の配置などがオススメ)もし不満が出ても、子どもが決めたことなので、文句を言う前に自分で工夫させるための知恵が身に付きます。
□整理整頓が無理なくできる場所
「使った物を元に戻す」ことで、ある程度の綺麗さが保てる環境を考えてあげることが大事。その際に「遊び」と「学用品」の場所を分けて勉強の途中に「遊び」のものが視界に入らないようにする工夫も必要です。
□親としての考えを子どもに伝える
これが一番大事なポイント!間取りと家庭の教育方針は、切り離せない関係です。一人っ子か、兄弟は同性か異性か、中学受験をするのかしないのか、親がどのような家族を理想とするかによって、子ども部屋の使い方も変わります。子どもが個室を欲しがったときなど、タイミングをみて、お子さんに親の気持ちを話してあげるのも、自立への一歩に繋がるのかもしれません。
自立の一歩としての子ども部屋作り。自分なりに考えさせていくことが工夫やセンスを育てます。工夫ができれば毎日が発見の連続。そうして学びながら自分の家や生活をきちんと整えられる能力が身に付くと嬉しいですね。