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買わない方がいい?三角形の土地のメリットとデメリット

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こんにちは!續(ツヅキ)です。

去年の秋、研修旅行で北海道へ行きました。札幌のテレビ塔にのぼって街を見てみると、きれいに区画整理されていてまさに碁盤の目によう。
道は広いし土地は四角。住宅会社の人間目線だと、土地の形としては家建てやすそうだなって思いました。

一般的に、家を建てるための土地で人気なのは長方形や正方形の四角い土地です。確かにそういう土地の方が建物の配置をしやすくて人気なんですが、必ずしもそんな土地ばかりではありません。四角い土地以外が売りに出ていることもよくあること。

実は、四角形以外の土地は買わない方がいいかというと、そういうわけではありません。メリットとデメリットを事前に知っておくと、意外とお得に家づくりができる場合も。今日は、その一例として三角形の土地に家を建てる際のメリットとデメリットをご紹介します。

三角形の土地デメリット

図1
三角形の土地とは、例えば上の例のような土地です。札幌の街にはあまりないでしょうが、熊本や福岡ではたまに見かける形ですよね。まずはデメリットから見ていきましょう。

①設計に制限が出て価格も割高に
土地の形が独特なので家を建てるのには工夫が必要です。例えば、一般的には四角い土地の上には同じように四角い家を建てることが大半ですが、三角形の土地だとそうはいかないケースも。上の図のように、でこぼこした配置にしないと建物を配置できないケースも。

その場合、部屋や窓をどう配置するかなど、時間をかけて検討しないといけませんし、希望通りにならないことだってあるので注意が必要です。また、一般的には四角以外の建物は金額が割高になるケースが多いです。

土地を購入して建物の打ち合わせが始まってから、「しまった…!」と思わないように事前に頭に入れておきましょう。

②有効に使える面積が限られる
図2

建物の形がいびつな形になると、土地を目いっぱい使うことが難しくなります。同じ60坪の土地で比較すると、四角い土地の方が土地を有効に使うことができます。三角形の土地を購入する場合は、希望する大きさの家が建てられるか、事前に確認しておくことが大事です。

③売却時に安くしか売れない
これまでお話したように、こうした土地は家を建てるために工夫が必要だったり、制限を受けたりすることがあります。そのため、使い勝手がいいとは言えず、いざ売却しようとする時も安い金額でしか売れません。

メリットは?

デメリットばかりが目立ってしまいますが、こうした土地ならではのメリットもあります。
①個性的な家を建てられる
土地の形が特異なので、建物も個性的なものを実現できます。せっかく建てる家だから、自分だけの個性が光る家を建てたい、という人には向いているかもしれません。

②ライバルが比較的少ない
一般的には人気がない土地なので、土地探しの競争相手も少ないです。急いで決断することなく、周辺環境や他の土地と比較することができます。

③土地代や税金が安い
人気がない分、同じエリアの四角形の土地と比べて価格は割安。資産価値としても低く評価されるので、不動産を買うと毎年かかる固定資産税も安くなります。建物の金額次第ですが、人気のエリアに相場より安い金額で住める場合もあります。

まとめ

三角形の土地は使い勝手が悪い反面、土地代や税金が安いなどのメリットもあります。「一般的に人気がないから…」という理由でこうした土地を避けるのではなく、メリットとデメリットを知った上で土地購入を考えましょう。

家づくりサポーター 續大介

續 大介

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー2級。2016年に住宅会社に転職。現在36才。主に販促企画を担当。妻と、長男(7歳)次男(4歳)の子育て中。やんちゃ盛りの息子たちと毎日にぎやかな毎日を過ごす。