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【土地探し】親の土地に家を建てる時のチェックポイント

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こんにちは!續です。

世の中のファッションや髪型にも流行り廃りがあるように、住宅にも流行があります。何度かご紹介しましたが、最近増えてるのは平屋のニーズ。階段の昇り降りがなく移動が楽な点や、ワンフロアで家族がつながりやすい点が好評の理由です。

実は平屋だけでなくもう一つ問い合わせが増えているものがあります。それは「二世帯住宅」や親の近くに住む「近居」。熊本地震後、万が一の時も近くに誰かいる安心感が支持されてる大きな理由の一つです。

二世帯住宅の場合、もともと親が所有していた土地に新たに立てるケースや、親の家を建て替えるケースが多いです。二世帯でなくても、同じ敷地内に家を建てるというケースも多いです。もともと所有している土地なので、土地探しの時間もかからないし新たに購入する土地代もいりません。生まれ育った土地なので安心感や親近感もあるでしょう。

でも、中には今建物が建っているのに新たに建てられないケースや、昔と比べて周辺環境が大きく変わっていてあとから「しまった…」というケースも。もし二世帯住宅なら住む人数も多くなりがちなので、各人の要望をまとめるのに意外と時間がかかったりします。

やっとまとまったと思ったのに、「その家は建てられません」となるとショックですよね。今日は親の土地に家を建てる際に注意したいポイントをご紹介します。

確認したいポイント

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住み慣れた土地と言っても、意外な盲点もあります。チェックすべきポイントを3つ挙げます。

①道路幅
「昔から家が建ってるから大丈夫」

実はそんな土地でも建て替えとなるとそれができない場合があります。それはこんなケース。
・道幅4m以上の道路に2m以上接していない

比較的古い住宅街の場合、道幅が狭く車1台通れるかどうか…という土地もあります。昔はこれでよかったんですが、建築基準法ではこれから家を建てようとする場合は道路の接道条件は必ず守らないといけません。もしこの条件をクリアしていなければ、敷地の一部を道路として寄付し、接道を確保する必要があります。

そうなった場合、二世帯住宅で家族が多いのに十分な広さの家が建てられない…というケースもあるので注意が必要です。
②建築に関する法律
道路の基準を満たしていて家が建てられることになっても、あなたが建てたい家を建てられるかどうかはもう一歩踏み込んで調べる必要があります。仮に二世帯住宅に建て替えなら、おそらく今建っている家より大きな家になると思います。あなたが希望する二世帯の家が建てられるのかどうか、確認してみる必要があります。

また、仮に建てたい家と同じくらいの大きさの家が現在建っているとしても、その後にできた法律の規制を受けるケースも。その場合は希望する大きさの家が建たないことがありますので、より一層間取りの工夫等が必要になってきます。

③周辺環境
生まれ育った地域でも、時間が経って大人になってみると周辺環境が大きく変わっている場合も。特に注意して確認すべきポイントはこちらです。
・交通状況
親の近くに住むことになると、通勤通学などの自分たちのことだけでなく親世帯の生活も考える必要があります。最寄りの交通機関やタクシーの状況も確認しておきましょう。私の実家の近くもそうですが、昔はバスの本数が多かったのに今は1時間に1本だけ…ということもあります。その際は車が必須になります。

・医療機関
子どもの病院だけでなく、デイサービスなどの介護施設の状況も確認しておくといいです。緊急時に対応できる病院と、そこまでのルートを調べておきましょう。

まとめ

親の土地に家を建てる場合は、土地代がかからない半面親世帯の今後の生活にも一定の配慮をする必要があります。買い物や病院までのルートの確保は自分でできますが、法律的な問題は専門家でないと判断できないものばかりです。

敷地に関する調査は住宅会社で行うことができます。建てたい家についてお話しいただけたら、それが可能か調べてくれますよ。土地のことも住宅会社で相談してみてください。

家づくりサポーター 續大介

續 大介

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー2級。2016年に住宅会社に転職。現在36才。主に販促企画を担当。妻と、長男(7歳)次男(4歳)の子育て中。やんちゃ盛りの息子たちと毎日にぎやかな毎日を過ごす。