こんにちは。丸本です。
住宅ローンについて検討する最適なタイミングは、買う家を「決める前」と「決めた後」のどっちだと思いますか?
一般的に考えるなら、「買う家の価格(予算)が決まった後に住宅ローン」と思うかもしれません。しかし住宅購入で失敗したくなければ、住宅ローンの検討が先。その後に買う家を決めるべきなんです。
では、なぜ住宅ローンの検討が先なんでしょうか?
買う家を決めた後に住宅ローンの検討をすると…
「子供も大きくなってさすがに賃貸では限界。そろそろ注文住宅を建てたい」と思ったとします。
そこで、まずは土地を探して、家を建ててもらう会社を決めて、全予算が決まってから住宅ローンについて検討開始。
<流れ>
①土地を決める
②建物を決める
③予算が決定
④住宅ローンについて検討開始
一見問題ない流れに見えますが、実はコレ、危ない進め方です。なぜかというと、最適な総予算を決めずに土地や建物を決めてしまっているからです。
例えば土地1500万円、建物2000万円、諸費用500万円で総額が4000万円になったとしましょう。
ここで初めて住宅ローンについて検討開始。4000万円借りれて、できるだけ金利が安いところを探し出したとします。月々の支払額を計算したら約12.7万円(変動金利0.975%、35年、元利均等で計算)。
「これぐらいなら大丈夫そう」と即決。
しかし、この「月々約12.7万円」というのは、あくまで返済当初の金額。優遇期間が終わって金利が上がった場合、返済額も上昇します。
「12.7万円なら大丈夫」だと思っていても、数年後に返済額が上がる可能性は計算しているでしょうか?
数年後に返済額が上がった結果、家計が苦しくなってしまい、「食費すら削らなきゃいけない…」といった状況になってしまうかもしれません。
そうならないためにも、住宅ローンの検討は買う家を決める前に行う必要があります。
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【資金計画で成功する人と失敗する人の違い】住宅ローンの借入額を決めるときのコツとは?
住宅ローンを検討した後に買う家を決めるべき理由は?
買う家を決める前に住宅ローンについて検討しておけば、ある程度「予算」という枠を設定した上で物件を決められます。
あらかじめ無理なく返せる予算を設定しておき、その予算内に収まるように土地、建物、諸費用と予算を振っていけば、住宅ローンの返済が始まってから家計が苦しくなるということもありません。
○注文住宅を建てるときの正しい流れ
①住宅ローンの検討を行い、無理のない予算を設定
②予算内に収まるように土地、建物、諸費用に予算を振る
③計画通りに収まる土地、建物(住宅会社)を探す
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土地を買って注文住宅を建てるときの正しい資金計画の組み方とは?
いかがでしたか?
住宅ローンの検討を行う最適なタイミングについて解説してきましたが、いかがでしたか?最後にポイントをまとめておきます。
○買う家を決める前に、住宅ローンについて検討しておく
○住宅ローンの検討では、無理のない予算を決めることが大切
○無理のない予算を決めたら、その予算内に収まるように土地や建物を決める
住宅ローンについて自分ひとりで調べるのは難しいと思います。銀行のローン相談窓口に行く等して、まずは住宅ローンの概要を掴むことから始めてみてはいかがでしょうか?