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転職で住宅ローン審査が不利になるケースとならないケースの違いとは?

転職で住宅ローン審査が不利になるケースとならないケースの違いとは?

「転職してすぐに住宅ローン審査を受けると不利って聞いたけど、転職は先延ばしにしたほうがいい?」

こんにちは。丸本です。

住宅ローン審査ではいろんな角度から個人の返済能力を調査されます。その中で、勤務先も重要な項目の一つ。では、その勤務先が変わる“転職”は住宅ローン審査にどの程度影響するのでしょうか?

結論から言うと、最悪の場合、転職が原因で審査落ちてしまうこともあります。しかし、逆に転職が審査に影響しない場合もあります。この違いは何でしょうか?

転職が住宅ローン審査にどう影響するかを知っておけば、審査の前に転職すべきか、見送るべきかを判断できます。

転職が住宅ローン審査に影響する理由

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まず、転職がなぜ住宅ローン審査に影響するのかを見ていきましょう。

住宅ローン審査では、個人の返済能力が審査されることはすでにお伝えしました。その際のポイントは、継続的に収入があり、20~30年継続してローンを返済できるかどうかです。

そのため、住宅ローンの審査要件として「勤続2~3年以上」としている金融機関もあります。長い期間同じ企業で働いているということは、それだけ収入の安定性があるということです。

つまり、転職してすぐ(1~2年未満)の場合、金融機関からは「継続的な安定収入が見込めるかどうか分からない」と見られてしまうわけです。そう判断された場合、もちろん住宅ローン審査には不利に働きます。

とはいっても、あくまで審査項目の一つ。「転職したこと」だけが理由で審査に落ちるということはほぼありません。重要なポイントは「勤続年数」と「+αの要素」です。

転職が住宅ローン審査に不利となる要素は?

営業マン

転職して勤続年数が短いために住宅ローン審査で不利となるのは、「短期間で何度も転職している」、「転職先に業界、職種等の一貫性かがない」、「転職先の財務内容が悪い」といったケースです。

①短期間で何度も転職している

収入の安定性が見込めないので不利になります。実際には安定していても、金融機関がそう見なさない可能性が高いということです。

②転職先が他業界や他職種

転職先に他業界や他職種といったようにキャリアに一貫性がないと、年収がダウンする可能性があります。そのため審査上では不利になります

③転職先の財務内容が悪い

転職先の財務内容が悪いとやはり収入の安定性が見込めないため、住宅ローン審査では不利になります。

例えば友人に誘われてベンチャー企業等に転職した場合。志を持ってベンチャー企業に転職すること自体はなんら悪いことではありません。しかし、売上が安定しづらいベンチャー企業に勤めていると、金融機関からは良い印象を得られないのが現実です。

転職が住宅ローン審査に不利とならないケースは?

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転職して勤続年数が短くても住宅ローン審査で不利とならないのは、「グループ会社への転職」、「キャリアアップの転職」、「転職先の財務内容が良い」といったケースです。

①グループ会社への転職

会社の要請でグループ会社に転籍といったケースでは、実質は同じ企業に勤続しているものと見られることが多いようです。そのため、転職にはなりますが住宅ローン審査上ではほとんど問題にならないと思います。

②キャリアアップの転職

同じ業界への転職で年収がアップしたり、契約社員から正社員になったりと、キャリアアップの転職であれば、住宅ローン審査上では不利にならないようです(金融機関にもそのことをしっかり伝えましょう)。

③転職先の財務内容が良い

転職先の財務内容が良い場合は、勤続年数が短くても金融機関は柔軟に判断してくれます。転職して勤続年数が短いタイミングで住宅ローン審査を受けるのであれば、転職先の財務内容が良いことを金融機関にしっかり伝えましょう。

勤続1年未満でも住宅ローン審査は受けられるが…

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最近は、勤続年数が1年未満でも住宅ローン審査を受けられる金融機関モーゲージバンク等)が増えてきています。

しかし、勤続年数が長いほうが審査に有利になるのも事実。勤続年数が短いと、住宅ローン審査は通っても借入条件が希望よりも悪くなってしまうかもしれません。

ということは、できれば転職前に住宅ローン審査を受けておくのが無難でしょう。どうしても家を建てるタイミングと転職のタイミング重なってしまう場合は仕方がないですが、そういった場合は、転職先は慎重に選んでください。

いかがでしたか?

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転職が住宅ローン審査で不利になるケースとならないケースを解説しましたが、いかがでしたか?最後にポイントをまとめておきます。

○基本的に、転職して勤続年数が2~3年未満だと住宅ローン審査は不利になる

○さらに転職回数が多かったり、転職先が他業種だったり、財務内容が悪かったりすると住宅ローンの審査では不利になる

○キャリアアップの転職やグループ会社への転職、転職先の財務内容が良い等のプラス要素があれば、勤続年数が短くても住宅ローン審査では不利とならないケースが多い。

転職は自分だけの判断で決められことではありませんので、タイミングよく時期をコントロールするのは難しいかもしれません。一方、家を建てる時期はある程度コントロールしやすいと思います。有利な条件で住宅ローンを借りるためにも、転職は慎重に考えましょう。

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丸本 文平

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー2級
2012年に人材業界から住宅会社に転職。住宅会社では主に販促企画や「知って得するお金の勉強会セミナー」の講師等を担当。家族は妻とちーちゃん(娘/1歳3ヶ月※2016年現在)の3人家族。家では主に食器洗いと娘の歯磨きを担当。仕事にかまけず日々の子育てもしっかりやってるおかげで、ママとの「ちーちゃんこっちおいで」の勝率は7割を超える(もちろんそれ以外はママには勝てない)。