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家事室(ユーティリティ)のある間取りのメリット・デメリットとは

家事 こんにちは!家づくりサポーターの長田です。

ユーティリティ(Utility)とは、英語で「役立つもの」「有用性」という意味があります。そして、住宅業界では「家事室」のことをユーティリティと呼びます。

毎日毎日忙しい家事。それをするための部屋…って聞いたら、なんだか気になりますよね?

「…そもそも家事室ってどんな部屋?」
「…家事室を作るときのポイントは?」

そんな方のために、今回は家事室の役割とメリットやデメリットについて紹介していきます。

家事室(ユーティリティ)ってなに?

家事室 ユーティリティ家事室とは、主に洗濯やアイロンがけ、家計簿チェックなどの様々な家事作業を行うための部屋のこと。

家事室を希望される方のほとんどは女性。「旦那が書斎を欲しがるなら、私たちにも専用の部屋が欲しい!」ということで、家事をする部屋として家事室を作ることが多いんです。

多くの場合、間取りの中で家事室を配置する場所としては、洗濯物を「洗う→干す→取り込む」という動線上に設置し、毎日の家事が効率的になるような設計をします。

では、家事室を作ることによって具体的にどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

家事室(ユーティリティ)のメリット

家事室 メリット 洗濯物①洗濯物を“とりあえず”置いておくスペースとして使える
乾いた洗濯物を一旦ソファーやリビングの床の上に置いてしまうと、たたんで片付けない限りそのスペースは使えなくなってしまいます。

しかし家事は流れ作業ですので、洗濯を取り込んでもすぐにたためない時ってありますよね?

そんなときに洗濯物をたたむための家事室があれば、リビングではなく家事室に“とりあえず”置いておき、自分の好きな時間に洗濯物をたたむことができます。

また、家事室に洗濯物を干せるようにしておけば、雨の日の室内干しやそのまま家事室でたたむ作業もできますので、時間の短縮に役立ちます。

②カウンターの上で作業ができる
アイロンがけや洗濯物たたみなどの作業を床の上でしようとすると、どうしても膝の曲げ伸ばしが多くなってしまいますので、足腰が弱くなってきたときには体に負担がかかります。

しかし家事室に広めのカウンターをつけることによって、アイロンがけや洗濯物畳みを椅子に座ってラクに行うことができるんです。

家事をすることを長い目で見たときには、椅子に座って作業ができるカウンターがあるといいかもしれませんね。

③収納スペースとしても使える
家事室を浴室の隣に作り、タオルや下着といった洗濯物を収納できる棚を付ければ、たたんだもの各部屋に持っていく手間を省いてそのまま家事室に収納することができます。

入浴する時にもリビングから部屋に下着を取りに行かずに家事室からサッと取りだして使えるので生活の時短ができます。

またキッチンの近くに配置すれば、食品庫(別名:パントリー)としても利用することができ、食品の買い置きにも役立ちます。

家事室(ユーティリティ)のデメリット

設計 規格①建物面積が大きくなる
シンプルな話ですが、本来なくても問題ない部屋を一つ追加することになりますので、その分の建物面積が大きくなってしまいます。

特に平屋住宅で家事室を作る場合には、余裕のある敷地でなければ建築可能な面積をオーバーしてしまうこともあります。

建物金額も上がってしまいますので、敷地面積や予算との兼ね合いに注意しましょう。

②実際あまり使わない人が多いらしい
口コミサイトなどを見てみると、「家事室を作ったけど、結局あまり使っていない」「収納スペースとしてあれば十分」といった意見が多く見受けられます。

…私がこんなことを言っていいのか分かりませんが、ある一説では、そもそも家事室という考えは住宅営業マンが奥さん向けにする販売手法の一つとして作られたものという話もあるそうです。

家事室に魅力を感じたとしても、本当に自分たちの生活に家事室が必要なのかどうかを考えてみるといいでしょう。

③間取りづくりが難しくなる
「どうしても家事室は欲しい!」

そう考えるあまり、その他の使い勝手が悪い間取りが出来上がってしまった…という失敗があります。

間取りサイトなどで調べてみると、家事室のある間取りをいくつか見ることができますので、参考にしながらどんな家事動線にしたいかイメージを固めておきましょう。

そして家づくりを土地の購入から始める人は、土地探しを営業に依頼する際に「こんな間取りの家が建てたいんです」というようにあらかじめ希望を伝えておくことが重要です。

最後に、私の個人的な意見

家族 コミュニケーション私の実家には家事室はありませんでした。ですので洗濯物をたたむのはいつもリビング。

小さい頃は兄弟たちと一緒になって母親に洗濯物のたたみ方を習ったり、1人でできるようになってからは母親が晩御飯を作っている時にお手伝いとして洗濯物をたたみながら、リビングとキッチンを通して学校であったいろんな話をしたりしていました。

確かに子供が小さいうちは、家事全般をお母さん1人ですることが多くなるかもしれません。

しかし子供が大きくなったら、家事のお手伝いを通じて子供との大切なコミュニケーションの時間にもなるのではないでしょうか。

ですのであくまで私個人の意見ですが、家族とのコミュニケーションという観点で見れば、いろんな家事を家族が集まるリビングで行うことも、決して悪い事ではないと思います。

私自身、みんなで洗濯物をたたむ時間も家族との楽しい思い出となっていますので、家族で集まって家事ができるような間取りを作るのもいいのではないでしょうか。

家づくりサポーター 長田圭史

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長田 圭史

熊本県合志市生まれ。高校以降はキーボード担当としてバンド活動に青春を捧げたり、バスを運転して21歳で大型二種免許を取ったりするというちょっと変わった学生時代を過ごし、住宅会社に就職。
男4人兄弟の長男として育ったので、一見落ち着いているように見られがちですが、実は常にボケたくて仕方がない“小笑い製造機”
「周りを明るくするために、まずは自分から笑顔を発信しよう!」をモットーに、毎日なにかしらワクワクしながら生きているハッピー野郎です。