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家づくりに失敗しないためのブログ

一生に一度の家づくりで失敗しないために必要な知識や判断知識が身についていくお役立ちブログ。自分たちが建てたい家が見えてくる。

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浴室に窓を付ける?お風呂場づくりの注意点とは

浴室 風呂 窓 家づくりサポーターの長田です。

一日の疲れを癒す空間、お風呂。

あなたは家づくりをするときに、どんなお風呂にしたいと考えていますか?

特に現在賃貸に住んでいたり、浴室が狭いと感じている人は、

「足を伸ばしてゆっくり浸かれる浴槽にしたい」
「子供と一緒に入ってもゆとりのある広さにしたい」
「半身浴を楽しめるお風呂にしたい」

などなど、叶えたい要望があるかもしれません。

そのひとつとして、多くの方が希望されるのが「浴室に窓を付けたい」というもの。

実はこのブログを書いている私も、住宅業界に入る前はそう考えていました。

なんだか窓があることによって、お風呂が明るくなったり、見晴らしがよく開放的になったり、風通しが良くて気持ちよかったりと、メリットがたくさんありそうな気がしませんか?

しかし、住宅業界に入っていろんな知識が身についていくうちに、今までの考えが逆転して「やっぱり窓はいらないな!」と思うようになりました(笑)

そこで今回は、浴室に窓を付けることに関する注意点をいくつか紹介したいと思います。

採光窓としてはあまり使わない…

浴室  風呂 窓 採光“窓のある浴室”というと、イメージ写真や商品画像に上のような写真が使われていることをよく目にします。

確かに、自然の光を取り入れるために採光窓を設置すれば、浴室内は明るい空間になるでしょう。

ただ、ここで考えていただきたいのは、いつも何時くらいにお風呂に入っているのかということ。

おそらく、写真のような明るい時間に入浴しているという方はごく少数で、ほとんどの方は夜に入浴していませんか?

ですので、窓を設置しても採光のためにはあまり使うことは無くなり、夜にお風呂に入っていると、浴室内からの光で窓の外側に虫やヤモリが集まってくる…という風景になるかもしれません。

窓の外から浴室内が見えないように…

浴室 窓 展望上の写真のように、お風呂に入ったまま遠くの風景を見ることができれば、露天風呂のような開放感を得られるかもしれません。

しかし、実際に家を建てる所が住宅地の中や人通りがある道路に面したところだった場合、外から浴室の中が見えてしまうことがあるので注意が必要です。

対策としてはガラスを擦りガラスにして外から見えにくくしたり、シャッターを付けて目隠しをする…といったことが挙げられますが、こうしてしまうと当初の目的であった“開放感”は無くなってしまいますよね。

入浴しながら屋外の風景を楽しむために窓を付けたいという方は、土地選びや建物の間取りプランの作成段階から、周囲の目線も考慮して浴室の場所や窓の高さの計画しておきましょう。

夏は風が入って気持ち良くても、冬は…

風呂 浴室 窓 寒い暑い夏場は、窓があれば自然の風を通しながら気持ちよく入浴することができるでしょう。

ただ冬になると、窓を伝って屋外の冷気が浴室内に入り、寒さに耐えながら急いでお湯を出して体を温める…という入浴になるかもしれません。

このような入浴の仕方は、体調に悪影響を及ぼします。

冬場に温かい部屋から寒い浴室に行き、熱いお湯をかけて体を急激に温める…という温度変化は、血圧が大きく変化したり、脈拍が乱れる「ヒートショック」を引き起こすリスクがあります。

実はこのヒートショックが原因で、全国で年間約1万7000人の方が亡くなっており、これは交通事故で亡くなる方の約4倍という数字になっているんです。

もしも浴室に窓を付ける時には、合わせて浴室暖房も設置しておくことをオススメします。

いかがですか?

浴室 窓 風呂 このように、浴室に窓を付けることにはメリットもありますが、あらかじめ注意しておくべきデメリットもあります。

浴室の窓の有無は、ショールームやモデルハウスの見学だけでは具体的な生活感が掴みにくいポイントです。

もしもあなたの周囲に、「浴室に窓を付けた」という方がいらっしゃれば、一度意見を聞いてみるのもいいでしょう。

また、住宅会社によっては浴室の窓が標準仕様として含まれていたり、オプションとして別途費用がかかったりと内容が変わってきますので、コストの面も確認して見てください。

家づくりサポーター 長田

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長田 圭史

熊本県合志市生まれ。高校以降はキーボード担当としてバンド活動に青春を捧げたり、バスを運転して21歳で大型二種免許を取ったりするというちょっと変わった学生時代を過ごし、住宅会社に就職。
男4人兄弟の長男として育ったので、一見落ち着いているように見られがちですが、実は常にボケたくて仕方がない“小笑い製造機”
「周りを明るくするために、まずは自分から笑顔を発信しよう!」をモットーに、毎日なにかしらワクワクしながら生きているハッピー野郎です。